2017年12月18日

2017年12月17日




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2017年12月15日

古典映画『グランドホテル』(1932年)運命の交差点/ネタバレ解説・大恐慌の時代・評価

映画『グランドホテル』(感想・解説 編)



原題 Grand Hotel
製作国 アメリカ
製作年 1932
上映時間 112分
監督 エドモンド・グールディング
原作 ヴィッキ・バウム
原作戯曲 ウィリアム・A・ドレイク


評価:★★★☆   3.5点



この映画は史上初のオールスター作品です。
そんな豪華スターを配しながら、その語られる物語には「暗い影」が見え隠れします。
その理由はやはり、当時1932年に世界を覆っていた「大恐慌」のせいではないかと思うのです・・・・・・

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映画『グランドホテル』予告

映画『グランドホテル』出演者

グルシンスカヤ(グレタ・ガルボ)/ガイゲルン男爵(ジョン・バリモア)/フレムヒェン:速記者/(ジョーン・クロフォード)/プライジング(ウォーレス・ビアリー)/クリンゲライン(ライオネル・バリモア)/オッテンクラーク博士(ルイス・ストーン)/センフ:給仕長(ジーン・ハーショルト)/ポーター(レオ・ホワイト)/シュゼット(ラファエラ・オッティアノ)
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映画『グランドホテル』解説

ストーリー検証


この映画を子細に見てみれば、驚くほどお金にまつわる、暗い物語だと驚きます。
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まずは、この映画のメインキャストの1人、ガイゲルン男爵はギャンブルを元にした借金4,000マルクのために、泥棒に身を落としています。

また、会社経営者プライジングは、倒産の危険を抱え合併により活路を見出そうとします。
そして、プライジングの会社に長年勤務してきたクリンゲラインは、その命が残り少ないと知らされ、全財産を最後に使い果たそうとします。

さらに、速記者のフレムヒェンはお金のために、プライジングの愛人になろうとします。
唯一お金の心配がない、バレリーナのグルシンスカヤも、かつての人気に陰りが見え、更にはようやく掴んだ愛する人も、お金のいざこざで失ってしまうのです。


よくも、まあ、ここまで暗いシチュエーションを語ったものだと感心しますが、それはたぶん当時の社会情勢からいって、明るい人生を描くことに無理があったからだと思うのです。

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なぜなら、この映画の公開年度1932年とは、世界を巻き込んだ経済史上の大事件『大恐慌』の真っ只中で、人々が餓え苦しんでいた時期でした・・・・・・・・・
(右プラカード:市民になりたい。放浪労働者は嫌だ。)

この映画は華やかなオールスター作品でありながら、『大恐慌』の痛みが映し込まれていると、思えてなりません。

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それを最も端的に表しているのが会社経営者プライジングです。

彼は「大恐慌」でいうところの資本家で、庶民から見れば「敵視」される存在であり、この映画での彼の運命を見ていると「貧しい人々を搾取」したがゆえに、罰を受けているように見えもします・・・・・・・・

大衆芸術としての映画、特にハリウッド映画は、常に庶民の欲求を充足する形で成立しているように思えます。
これもそんな1本ではないでしょうか。

関連レビュー:『大恐慌』時代の大衆の夢
『ある夜の出来事』

フランク・キャプラ監督のラブコメディー映画の元祖
大恐慌時代の金持ちお嬢様と失業者の恋


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映画『グランドホテル』解説

大恐慌


大恐慌とは、アメリカ合衆国ニューヨークのウォールストリートの株式市場で端を発した、株価の大暴落による経済的大混乱を差します。
世界大恐慌。 1929〜33年の間、世界中の資本主義諸国を襲った史上最大規模の恐慌。 1929年10月24日、ウォール街の株式市場の暴落(暗黒の木曜日)、10月29日(悲劇の火曜日)の大暴落に端を発し、全資本主義諸国に波及した。 米国の株価は80%以上下落、工業生産は1/3以上低落、失業者数1200万人、失業率25%。
<大恐慌時代のアメリカ>

この世界的規模で混乱を引き起こし、第二次世界大戦の原因だともいわれる経済的な損失が、人々の運命をどう変えたのかが数々の映画で語られています。

大恐慌を描いた映画


『素晴らしき哉、人生!』(1946年) 当ブログレビューあり
『アニー』 (1982年)
『ウディ・ガスリー/わが心のふるさと』(1976年)
『シンデレラマン』(2005年)
『晩餐八時』(1933年)
『北国の帝王』(1973年) 当ブログレビューあり
『怒りの葡萄』(1940年)
『グリーンマイル』(1999年) 当ブログレビューあり
『ストリートファイター』(1975年)
『黄昏に燃えて』 (1987年)
『ナティ物語』(1985年)
『郵便配達は二度ベルを鳴らす』(1946年/1981年)
『わが街 セントルイス』(1993年)
『ペーパームーン』 (1973年) 当ブログレビューあり
『モダン・タイムス』(1936年)
『オー・ブラザー!』(2000年)
『廿日鼠と人間』(1939年/1992年)
『プレイス・イン・ザ・ハート』(1984年)
『カイロの紫のバラ』(1985年)
『シービスケット』(2003年) 当ブログレビューあり
『サリヴァンの旅』(1941年)
『ひとりぼっちの青春』(1969年)
『ボウイ&キーチ』(1974年)
『アラバマ物語』(1962年)
『タバコ・ロード』 (1941年)
『天国の約束』(1995年)  当ブログレビューあり
『蒼い記憶』(1995年)
『恋人たちのパレード』(2011年)
『カメレオンマン』(1983年)
『俺たちに明日はない』(1967年)

まだまだいっぱいありそうですが、思いつくままに挙げてみました・・・・・・

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映画『グランドホテル』評価

この作品は、映画史上に「オールスター・ムービー」と「群像劇」の2つの革新をもたらしました。
それゆえ映画技術に新たな形式を刻んだパイオニアとして、未来永劫語り継がれる作品であることは間違いありません。

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しかし、1932年からもう一世紀も経とうかという今、この作品を見て楽しいかと問われれば・・・・・

私個人としては、古さを感じざるを得ませんでした。
カメラが据えっぱなしで臨場感がないとか、カット割りのリズムが悠長だとか、今の映画技術を知った眼からは刺激が少なく見えます。

安定した重厚な表現といえば聞こえは良いですが、そこにはサイレント時代の表現が、まだ重きをなしているように見えます。
象徴的なのがグレタ・ガルボで、ここぞとばかりに歌舞伎のように、得意な見栄をきります。
しかし、考えてみれば、この映画が今私の心に響かないのは、この映画がオールスタームービーとして作られながら、私個人がこの出演者にそのスター性を感じられなかったというのが一番大きいのかもしれません。

この映画で一つ発見したのは、スターという存在も、実は時代を反映した存在で、その旬の時を過ぎてしまえば後世にまでその力を波及し得ないのでは無いかということでした。

そう考えると、この『グランドホテル』の生んだ、「オールスタームービーという様式」は永遠の命を持っても、「オールスタームービー」の効力はスターのオーラの減衰と共に消えていく定めなのでしょうか・・・・・

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posted by ヒラヒ・S at 17:55| Comment(0) | アメリカ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月12日

映画『シービスケット』伝説のサラブレッドの感動実話/感想・ネタバレ・あらすじ・ラスト・解説

時代を担いしアイドル

原題 Seabiscuit
製作国 アメリカ
製作年 2003
上映時間 141分
監督 ゲイリー・ロス
脚色 ゲイリー・ロス
原作 ローラ・ヒレンブランド



評価:★★★☆  3.5点



ある時代が必然的に欲する希望というものが、現実の姿を持って現れる事があります。
それを人々は「アイドル」と呼ぶのではないでしょうか・・・・・・
この映画のサラブレッド「シービスケット」も、まったく同じ作用を、大恐慌の打ちひしがれたアメリカ国民に対して及ぼしたように思いました。
この映画は、惜しくも受賞はならなかったものの、第76回アカデミー賞では作品賞を初め7部門にノミネートされた評価の高い作品です。

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映画『シービスケット』予告


映画『シービスケット』出演者

レッド・ポラード(トビー・マグワイア)/チャールズ・スチュワート・ハワード(ジェフ・ブリッジス)/トム・スミス(クリス・クーパー)/マーセラ・ハワード(エリザベス・バンクス)/ジョージ・"アイスマン"・ウルフ(ゲイリー・スティーヴンス)/"ティックトック"マクグローリン(ウィリアム・H・メイシー)/サム(カール・M・クレイグ)/アニー・ハワード(ヴァレリー・マハフェイ)/ミスター・ポラード(ミシェル・O・ネイル)/ミセス・ポラード(アニー・コーリー)


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映画『シービスケット』あらすじ



1910年代初頭のアメリカ。
チャールズ・ハワード(ジェフ・ブリッジス)は時代の波に乗り自動車ディーラーとして、西海岸で成功した。sea-left.png
しかしハワードは、息子フランキーを若くして自動車事故で失い、妻もその死で精神を病み彼のもとを去って行った。


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同じ頃、馬の調教にかけては熟練の腕を持つカウボーイ、トム・スミス(クリス・クーパー)は、モータリゼーションによって馬が車にとって代わられるなかで、生きる為に西部劇の馬の調教師として旅をしていた。


また一方、カナダの16歳の少年ジョニー・ポラードは、大恐慌により無一文となった家族の夢を背負って、騎手としての才能を武器に、草競馬の世界に入っていった。
赤毛のポラードは愛称"レッド"と呼ばれ、競馬騎手として闘い始めた。
しかし6年が経過し、レッド(トビー・マグアイア)は地方競馬のレースに出場し続けていたが、賞金はわずかでボクシングの試合でアルバイト代を稼ぐ始末だった。
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時は流れ、1933年メキシコのティファナ競馬場は、禁酒法下の米国から歓楽を求めて大勢の男達が押しかけていた。
sea-mr&mrs.jpgそこには、離婚したハワードもいた。
しかし彼は、そこでマーセラ(エリザベス・バンクス)という美女と、運命的に出会い、電撃的に結婚した。
馬の好きなマーセラと暮らすうち、ハワードは競馬の世界に興味を持つようになる。

そんなある日、ハワードは馬を治療しているスミスに出会う。
スミスの馬に接する様子を見て、彼は馬の調教師としてスミスを雇い入れた。

そして二人は数ヵ月後、ニューヨークのサラトガ競馬場で、シービスケットと名付けられた暴れ馬に出会った。
スミスは気性の荒いその馬に可能性を感じ、ハワードにシービスケットの購入を求めた。
しかしスミスは、シービスケットが暴れるのを抑えられる騎手がおらず、調教が出来なかった。
そんな時スミスは、競馬場で喧嘩していた騎手レッドを発見し、スミスは似た者同士と見て相性を確かめた。
もくろみ通り、シービスケットはレッドの騎乗を許した。
こうして、3人の男と一頭の小柄なサラブレットが運命で結ばれた。
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シービスケットの初戦は、レッドの勇み足で敗退した。
しかし、レッドがレース展開を作戦どおり運ぶようになってから、シービスケットの連勝が始まった。
最初の勝利

【意訳】そうだ。弾んでるぞ。大丈夫だ相棒。俺達は今いい感じだ。いいぞ相棒。俺達は良い感じだ。まったく心配ない。時間はたっぷりあるぞ相棒。そうだ。弾んでる。いいぞ、気楽に、その調子だ相棒。その調子。何を考えてる相棒?準備はいいか?俺とお前。さあ行くぞ相棒!行こう!

シービスケットの勝利は、いつしか大恐慌の苦難に耐える、アメリカ庶民の希望の光となった。
更にハワードは、史上最高額の賞金10万ドルのレースを決行するが、騎手レッドはボクシング時代の後遺症で右目が失明しており、その死角を突かれ敗北を喫する。

ハワードは、再起を期して最強の敵との対決を企画した。
その頃アメリカ競馬史上4頭目の三冠馬ウォーアドミラルは、血統といい実績といい申し分なく、東部の帝王として君臨していた。
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人々がその対決に期待を募らせる中、ハワーズが呼びかけても、ウォーアドミラルのオーナーである大富豪のリドルは、その一対一の対決(マッチレース)に応じなかった。

ハワーズは諦めず、シービスケットを強敵と連戦させ、全米をレース行脚し勝ち続けた。
そしてレース後の新聞やラジオのインタビューに答えて、ウォーアドミラルを挑発し続ける。
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ついに世間の声に抗し切れず、ウォーアドミラルの馬主リドルは、シービスケットの挑戦に応じると宣言した。

しかし、その時レッドに思わぬ運命が降りかかる・・・・・・・・

(下にネタバレとラストがあります。)

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映画『シービスケット』感想



ある時代が、必然的に欲する希望を体現する者を「アイドル」と呼ぶのだとすれば、この映画のシービスケットこそ、それではないでしょうか・・・・・・
 
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例えば、敗戦後の日本の希望は「力道山」でした。

アメリカの巨大なプロレスラーを倒す姿に、日本国民は自らの夢と希望を仮託し、力道山の活躍によって焼け野原を再建する活力を得たのです。

この映画のサラブレッド「シービスケット」も、まったく同じ作用を、大恐慌の打ちひしがれたアメリカ国民に対して及ぼしたように思いました。

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この馬の生い立ちや、倒れてもまた立ち上がる姿が、失業中の今日の食事もままならないアメリカ大衆達の、それでも前に進むのだという「魂」を、そのまま現していたからなのでしょう。

この大衆、時代が持つ集合的欲望が一つの形に収斂していく、その欲望を仮託された「シービスケット」の姿とは、映画における「スター」と同じ構造なのではないでしょうか。

そう考えたとき、この大恐慌の時代にマスメディアが発達したことと「アイドルの誕生」が無縁ではないように思えます。

新聞、ラジオ、そしてニュース映画が大衆に届く情報メディアとして成立したことで、名も無き庶民が自らの希望を托せる対象を、見いだし得る条件が整ったといえるでしょう。

そしてまた、エスタブリッシュメント=上流階級の欲望が暴走した果てに「大恐慌」が起こったと考えれば、金持ちの馬に「シービスケット」が勝つというのはもはや、民衆の復讐と呼ぶべきでしょう。


この映画はその「スター=シービスケット」の疾走する姿の燦然たる美しさによって、人々の夢が結実していく様子が感動的に描かれていると思います。

アメリカ庶民が大恐慌からいかに立ち直ったかが、丹念な時代考証とキャスティングによって感動的に表されていると思いました。

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以下にはネタバレが含まれます

映画『シービスケット』解説

伝説の名馬シービスケット

シービスケット(Seabiscuit、1933年 - 1947年)は、アメリカ合衆国で生産・調教されたサラブレッドの競走馬である。1930年代のアメリカ競馬で競走生活を送っていた馬で、初期は不遇を託つものの、競走生活の終盤にはマッチレースで三冠馬を破るなどの活躍を見せた。のちの1958年にアメリカ競馬殿堂に加えられた。(wikipediaより)
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(実在モデル右から:ジョニー“レッド”・ポラード/ハワード夫妻/トム・スミス/ジョージ“アイスマン”・ウルフ)

映画『シービスケット』解説

世紀の一騎打ち

この映画のシービスケットとウォーアドミラルの「世紀の一戦」も、実話だけに映像が残っています。
<シービスケットVSウォーアドミラル>


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以降の文章に

映画『シービスケット』ネタバレあらすじ

があります。

(あらすじから)
世紀の一戦と言われた、シービスケットとウォーアドミラルのマッチレースが刻々と近づいて来る。
シービスケット陣営は秘策を練り、対戦準備を進めた。
しかし、そんな時、レッドが他の馬の調教中に落馬し、骨折し騎手としては再起不能だと宣告されてしまう。
レッドはマッチレースで勝ってほしいと、騎手仲間のジョージ・アイスマン・ウルフ(ゲイリー・スティーヴンス)を推薦した。
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そしていよいよ、1938年11月1日、ピムリコ競馬場でレースの火ぶたは切って落とされた。
満場の観客、ラジオの前で、人々が固唾を飲む中、見事にシービスケットが勝利を収めた。

しかしその後も、レースへと参戦し続けたシービスケットは、ついにレース中に右前脚を負傷した。
シービスケットも再起不能と診断されたが、安楽死を与えるのが忍び難いハワーズは、シービスケットを牧場に戻す事にした。
牧場では騎手ジョニーが待っていた。共に傷を負ったジョニーとシービスケットは少しづつリハビリを行う。
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そして奇跡的に、シービスケットは再びレースに復帰できるほどの回復を見せる。

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映画『シービスケット』ラスト・シーン


1940年、シービスケットの復帰戦が始まる。
その騎手として、足を引きずって歩いているジョニーが、ギブスを嵌めて乗ると言い張る。
周囲は危ぶむものの、本人の強い意志に打たれ、ハワードも認めた。
【意訳】(レッド・ナレーション)全ての人々が、我々が故障した馬を、治癒させたと思っていた。しかし違う。シービスケットが我々を再生したのだ。我々一人一人を。私は思う、ある意味、我々はお互いに治癒しあったのだ。

そしてシービスケットとジョニーは、2人の復帰戦で勝利を収めた。


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この映画は1930年代の「大恐慌時代」を背景にした映画です。
実を言えば、その大恐慌の重苦しさというのは、その1930年代に撮られた映画にこそ滲み出ているように感じます。
下の二本は、決して社会派の映画ではなく、純然たる娯楽作でありながら現実の苦味が感じられ、本当に映画とは時代を反映する鏡だと思います。

関連レビュー:大恐慌時代製作の映画
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関連レビュー:大恐慌時代製作の映画
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また、この『シービスケット』同様、大恐慌時代を背景にした映画があります。
関連レビュー:大恐慌時代を背景とした映画
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