2014年08月31日

キング・アーサー

伝説の舞台裏



評価: ★★★ 3.0

この映画はアーサー王伝説を題材として、最近の研究を踏まえてその実像を再構築しようという一本です。
モノを知らないっていうのはスゴイもので、へぇ〜っていう事実がいっぱいで勉強になりました。
アーサーは、ローマ帝国の支配下にあったブリテン島の騎馬民族の出身で、この騎兵としての能力からローマ軍の兵奴隷のように酷使されてたそうです。
ヘーでしょう?
ちぃともしらなんだ。

それに、伝説の7騎士もチャンとモデルがいらっしゃったみたいで、これもへ〜です。
それに、伝説の剣=エクスカリバーを抜くシーンをなんとなく知ってるんですが、それがアーサーの部族の墓石代わりの剣だとか、へ〜でした。
まだまだ、ありますへ〜なもの。
アーサーは、サクソン人の大移動を前に、ローマ軍ですら撤退しようって時に、ブリテン島に残って土着民と共に圧倒的なサクソン軍相手に戦ったなんて、へ〜へ〜へ〜でしょう?


そもそもゲルマン民族の大移動なんて言葉自体、と〜いキオクの彼方の霧の中ですわ。

そんな、へぇ〜な話のテンコ盛りで、アクションというか戦闘シーンにも迫力があって、それなりに面白かったんですが、実は私はアーサー王伝説をよく知らないという・・・・・・日本人でこの話を知ってる人って、そんなにいます?

で、映画全体の印象としては、変な感想で申し訳ないんですが、フツウの映画でした。
多分、アーサー王伝説をよく知っている、英語圏の人ならへ〜へ〜へ〜へ〜へ〜へ〜のオンパレードで、スンゴイオモシロいのかな…?

と思ったりはするんですが・・・

ということで、私個人としては好奇心を大いにクスぐられたものの、映画としての力がどうかとなると・・・・どぅなんでしょう?

一つには、主人公を演じたクライヴ・オーウェンにカリスマ性を感じられないというのが、いまひとつ盛り上がりに欠ける要因かと・・・・脚本は弱くないので、この主人公にヒロインを演じたキーラ・ナイトレイぐらいの魅力があればと惜しまれます。

でも私にとっては、この映画ジャンル自体に疑問がありまして・・・・実を言えば、個人的な趣味として申し上げますが、映画というジャンルで「伝記物」が面白かったという記憶があまりない。

この映画は、伝説の王を、史実を元にして現実の王、等身大の人物として描いた映画です。
でも、元の「アーサー王伝説」は相当「魔術的ヒロイック・ファンタジー」だったと記憶しています。
じゃ〜そのまま映画にすれば?と思ったりします。

だって、映画ってビジュアル・メディアでしょ?
派手で見栄えがする表現が得意で、細かい事実や正確な内容を伝えるのは苦手です。

ある人物の事実を元に偉大な業績を描くことは、意義のあることでしょう。それは決して否定しません。
しかし、偉人の具体的な業績や、実際の行動の跡を追うのであれば、基本的には「文章」と「図面」の「説明書=歴史研究書」が最適だと思います。
映像として表現するとすれば、NHK的ドキュメンタリーか、マイケル・ムーアのスタイルになっていくでしょうが、商業映画としてはギリギリでしょう。

つまり、映画で偉人の伝記を描くという試みは、事実を正確に伝えるには不完全で、事実を元にしているだけに、ドラマとしてあまり嘘も付けないという所で・・・・・・・ど〜ナンでしょうと思うわけで・・・・・・そんなこんなで、星3つです。

あ!でも、マリーン一族は「アバター」が急に出てきたようでビックリした。

どうせ、昔のことなんてどこまでホントかなんてわかんないんだから・・・・・・こんなハデな脚色をイッパイすれば良いのに・・・・・という所に思いはもどるのでした。



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posted by ヒラヒ・S at 20:00| Comment(0) | イギリス映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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