2014年09月27日

マカロニ

人情話の教科書。



評価:★★★★★ 5.0点

この映画はお勧めです。
傑作です。

俳優はジャックレ・モンとマルチェロ・マストロヤンニ。
往年の映画ファンならこれだけでも、見たいと思うはず。
米伊を代表する実力派スターの競演です。

監督がエットーレ・スコラ。
「イタリアの山田洋次」と勝手に思っています。
「星降る夜のリストランテ」「BARに灯ともる頃」「特別な一日」など、人生の機微を描いて名人の域にあるお方です。
そんな、ツボを抑えた演出にシビレること請け合いです。

この映画も、もちろん期待に違わず笑わせてくれてホロリとさせて、本当によく出来た映画です。

第二次世界大戦当時、イタリアに駐留したアメリカ兵で、数十年ぶりで仕事でイタリアに来た男の役がジャック・レモン。
そのジャック・レモンと恋に落ちたイタリア娘の兄が、マルチェロ・マストロヤンニ。
ジャック・レモン演じるアメリカ兵は、恋に落ちた娘にいつか帰ってくると約束をしながら、その約束はスッカリ忘れています。
それなのになぜか、彼はマルチェロ・マストロヤンニの歓迎を受け、その妹とかつて駐留した村で自分が英雄になっている事を知る・・・・・・・

どうですか?いい感じでしょう?
この映画は、若き日の夢が現実に侵食された、哀れな中年男の再生を描いて完璧です。

ジャック・レモンがかつて演じてきたシャレた都会派コメディに対するオマージュのような作品です。

エットーレ・スコラ監督は、アメリカの明るいヒューマン・コメディを愛してきたのでしょう。
それはかつてのハリウッド映画が表わした、明るく自由で元気なアメリカという国に対するオマージュでもあります。
この映画のアメリカ人が苦しみ疲れているのは現実のアメリカを反映した姿であり、このイタリア監督は自らの喜びを生み出してくれたアメリカ映画とアメリカに対して、イタリアからエールを送っているように思います。

そんな物語をイタリア映画特有のウェットな情感と、良い意味で予定調和的な世界観で、見る者の心を感動させ共感を呼びます。

そんな人情話のお手本のような、このお話の最後には落語のようなオチまで付いています。

絶対に見て損はないですが、問題は手に入るかどうかですナ・・・

ホントにヨーロッパ映画は見たい作品が・・・・・・

どんどん消えていく・・・・・



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posted by ヒラヒ・S at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | イタリア映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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