2015年08月07日

48時間

48時間のオセロ



評価:★★★★   4.0点

監督ウォルター・ヒルが得意とする夜の街のロケーションにシビレます。
こういう、見ていて爽快なB級アクションを描いたらこの人は、決して期待を裏切りません。

☆4つなのは、「ウォリアーズ」とか「ストリートファイター」なんて、この監督の過去の傑作に比べてるから☆5にしづらいという話で、この作品自体が面白いのは間違いありません。

それはそれとして、この作品はハッキリと言及はしないものの、人種間の対立も含んだ物語だと思いました。
そんなストリーでありながらも、黒人が見ても楽しめるメジャーハリウッド作品になっているのがミソで、黒人代表のエディ・マーフィーが鮮やかな印象で映画の美味しいところを持っていきます。

この作品で彼の役どころは、刑務所に入っている受刑者で、白人刑事(ニック・ノルティ)の捜査に強制的に協力させられます。

ここも黒人社会からすると、白人の警官=黒人の敵に協力なんてトンデモないところですが、受刑者じゃ協力させられるのもしょうがないと見えるでしょう。
また黒人側から見ると、エディ・マフィー演じるキャラクターがノロマな白人を手玉に取るようで、痛快に感じるのではないかと思います。

エディ・マフィーはアルマーニのスーツを着て、ポルシェに乗って、ホントにオシャレでスマートに見えます。さらに口八丁・手八丁と来ては、ニック・ノルティーも力ずくで腕力に訴えるしかないのですが、そのケンカですら華麗なボクシング・テクニックで翻弄します。

映画館で歓声を上げる黒人たちの声が聞こえるようです。

つまりエディ・マーフィーはメジャー作品で初めて、白人より優位に立った黒人として、スターとして、成立したキャラクターではないかと思ったりします・・・・・・(チョット自信がありませんが・・・たぶん・・・・)

白人側にしても、途中イライラする所もあるでしょうが、オセロのように黒と白が入れ替わりながら、ちゃんと双方に見せ場があって、最終的には男気と正義を元にした決着がつき、紆余曲折があってもお互いを認め合うというバディ・ストーリーとしての王道にのっとり、最後は双方にとって満足できる爽快な一本です。

聞くところによると、アメリカの人種間の軋轢と言うのはまだまだ根深い物があり、黒人居住区と白人居住区が分かれていたり、見る映画、聴く音楽がぜんぜん違うとか・・・・・日本に来ているアメリカ映画はほぼ白人メジャー作品で、ブラックコミュニティーの映画はかろうじてスパイクリーによって垣間見えるぐらいでしょうか。

そんな対立構造を含みつつこの映画を見ると、この二人の友情と言うのが尊いものに思えたりします。
ま〜、ほぼ単一民族の日本人が、多民族国家「アメリカ」の複雑な人種関係を理解できるはずもありませんが・・・・

このレビューはフィクションであり実際の「アメリカ」「48時間」とは関係がありません・・・・・・というカンジでどうだいブラザー。

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posted by ヒラヒ・S at 15:55| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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