2015年11月28日

アンノウン

確かにアンノウンだがナ・・・・



評価:★★★    3.0点

この監督の画造りに、ベルリンで撮ったせいだけでないヨーロッパ映画のニュアンスがあって、チョット好きなので+☆1。

ドイツ映画界の重鎮ブルーノ・ガンツと、米国映画界のいぶし銀 フランク・ランジェラの共演シーンの説得力の凄さに+☆1。

一回目は楽しめるので+☆1

で、ツッコミを入れます。
リーアム・ニーソンの人気を見越して、「96時間」を髣髴とさせる雰囲気で、記憶喪失の男が自分を取り戻すという基本ストリーをサスペンスとともに描くこのアクション作品。

こういう謎を持った映画に対する個人的な評価基準として、二回目に見たときに楽しめるかというのがある。

この映画に関してはやっぱり2回目はツラかッた。
見ててもおかしな所が目に付く・・・・結局、一回目をどれだけラストまで引っ張るかというので精いっぱいの映画でした。

サスペンスの表現にヒッチコックのイメージが見え隠れするのだが、記憶の説明の部分とサスペンス=危険な状況との折り合いが悪い印象。
記憶を思い出す度にサスペンス性が増すというような同調性があれば、クライマックスに向かって盛り上がるだろうと思われる。
それこそヒッチコックの脚本を見習いたいトコロ・・・・
 
取り戻した過去の自分と、取り戻した後のやっている事が真反対で、なぜそうなったかの心的理由が十分説明されていない。
これは、主人公の心理的必然性よりもサスペンスというかアクションを重視したための混乱と思われる。

総括として、エンターテーメントとしてのサスペンス性とアクションが、本来重いテーマとして語られる「記憶喪失=アイデンティティの喪失」と上手く折り合っていない。

「アイデンティティの喪失」というものを、サスペンスというエンターテーメント性に従属させたかったならば、映像が暗く重くなりすぎエンターテーメントに入り込みずらい。

「テーマ」に重心を置きたいのならば、サスペンスアクションの描き方はここまでやっては邪魔になるのではないか。

上記2者のどちらのスタンスで見てほしいかを映画側が発信する事も重要で、それが無いとみている方が混乱し「アンノウン」になってしまう・・・・・・・・・・・・って、この映画の題はそれか!?ソレならシャレが効いているので☆5個を進呈する(笑)

商業映画として難しい所だが、テーマとエンターテーメント性が同調し、ともに高めあうという作品を目指して頂きたいナァと一映画ファンは思うのでした。


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posted by ヒラヒ・S at 18:02| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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