2016年09月28日

『きみに読む物語』「恋の奇跡、愛の永遠」の作り方を解説してみる

「恋」を続ける方法論



評価:★★★★★  5.0点

愛の奇跡を信じている人に・・・・
今、恋愛で悩んでいる人に・・・・
恋する相手に思いを伝えたい人に・・・・
愛を必要としている全ての人に・・・・・

そんな恋と愛を巡るさまざまな問題に、この映画は一つの答えを提示してくれていると思うのです。

第2次世界大戦前の17歳カップルの一夏の恋の行方を、ノートブックを元に語る老人とそれを聞く老婦人。
二組のカップルの重層構造の恋愛物語となっています。
きみに読む物語あらすじ
介護施設に暮らすアルツハイマー病を発症した初老の女性(ジーナ・ローランズ)のもとに、デュークと名乗る男性(ジェームズ・ガーナー)が定期的に通って、とある恋の物語を何度も読み聞かせている。17歳のアリー・ハミルトン(レイチェル・マクアダムス)は、1940年、ノース・カロライナ州シーブルックに家族と避暑にやってきた。そこで材木工場で働く地元の青年ノア(ライアン・ゴズリング)と恋におちる。しかしアリーの両親は交際を認めず、アリーは学校へ、ノアは第2次世界大戦に兵士として従軍する。やがてアリーは、富裕な弁護士ロン(ジェームズ・マーデン)と恋におち結婚式が目前に迫った。そんな時アリーは新聞にノアの姿を見つけ、彼に会うために走リ出す・・・・・・

(アメリカ/2004年/123分/監督ニック・カサヴェテス/脚本ジェレミー・レヴェン,ジャン・サルディ)

 
若い二人が素晴らしいと思います。
kiminiyomu2.jpg特にアリー役のレイチェル・マクアダムスは、二人の男性の間で揺れ動く優柔不断なキャラクターながら、憎めない愛らしさを表現して物語に、リアリティと深みをもたらしています。
そしてこのアリー役に魅力が無ければ、この映画は成立しないように思います。

なぜなら、この物語は注意深く見てみれば、例えば、白鳥が渡り鳥であるのに飛び立たないとか、アリーがノアと結ばれた時にも婚約指輪をしていたりとか、映像イメージとして、そこかしこに結合と別離がイリコ細工のようにちりばめられています。
これは二人の愛の不安定さを表していると考えれば、その不安定さを作り出している張本人のアリーが、それでも魅力的だからこそこの物語がリアリィティ―を持つと思うのです。

このように、常に彼女アリーは離れようとするベクトルを持って存在しています。

そしてまた、離れようとする引力が強ければ強いほど、彼氏のノアが全身全霊で彼女に働きかけ、繋ぎ留め、 努力し続ける事で、初めて継続する関係なのです。
この二人の恋物語、ひいては愛情物語は、この物語の最後まで、飽くなき不断の男性側のアクションによるものです。
「オープニングシーン」
待つ女性のもとに漕ぎ寄せるボートの姿は、ひたすら働きかける男性のイメージ・・・・


この映画の恋が永遠の愛になったのであれば、それは運命だとか、赤い糸だとかの、神秘的な力でも、魔法の作用でも有りません

永遠の愛があるとすれば、それはお互いを繋ぎ留める現実的な努力、日々の不断ない積み重ねを、このノアが続けた結果だと思うのです。

kiminiyomu1.jpg

そうであれば、この映画の悲しくも、美しく、崇高なラスト、老いたカップルの姿は「愛の奇跡」のように見えますが・・・・・

これもまた人為的な働きかけによるものかもしれないとすれば・・・・・

私はこのご主人が選んだなら、認めるしかないという気がします・・・・・

皆さんはどうお考えでしょうか?



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posted by ヒラヒ・S at 18:25| Comment(4) | TrackBack(0) | アメリカ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは(ФωФ)ジーナ・ローランズさん❗出てらしたとは、、グロリアなら観なくては(笑)何かいい話みたいですね〜🎵
Posted by ともちん at 2016年09月28日 20:39
評価5.0とはなかなか高得点ですね!
昔観た様な気がするけど、どうだったかな?忘れました💦
高得点なので観てみたいです!
Posted by いごっそ612 at 2016年09月28日 20:44
>ともちんさん
ありがとうございます(^^)
ベッタベタのラブストーリーです(^^;
でも、ゴスリングがいじらしいんです・・・
あ、監督がジーナ・ローランズの息子ニック・カサヴェテスで、この人は「グロリア」を撮ったジョン・カサベテスの息子ですm(__)m
Posted by ヒラヒ・S at 2016年09月28日 20:56
>いごっそ612さん
恋愛モノですからね〜
私としても、あんまり最高点は付けませんが💦
この監督好きなんです「私の中のあなた」とか・・・・(^^)
Posted by ヒラヒ・S at 2016年09月28日 21:04
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