2016年10月22日

『バトル・オブ・メキシコ・シティ』これはロックの宣戦布告だ!

ゲリラ戦の兵士達の叫び



評価:★★★★★  5.0点

「レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン」=「権力に抗う怒り」というのが直訳のバンド名だ。
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against the Machine)は、アメリカ合衆国のロックバンド。 1990年にカリフォルニア州ロサンゼルスで結成された。英語圏ではRATM、日本においてはレイジという略称で呼ばれる。Rage Against The Machine.jpg
「レッド・ツェッペリンとパブリック・エナミーの融合」と呼ばれる特徴的なサウンドと、マルコムX、チェ・ゲバラ、マーチン・ルーサー・キング・ジュニアなどから思想的影響を受けた政治メッセージを持つ歌詞が特徴。彼らのライヴにおいてはしばしばゲバラの肖像画が掲げられ、アンプの前などに星条旗が逆さまに吊るされた。また、ムミア・アブ=ジャマールの釈放を求めたり、無料の反戦コンサートを開いたりするなど、音楽の枠にとどまらず実際に政治活動も行っている。(wikipediaより引用)

これはその「レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン」のコンサートビデオである。
強烈なラップ・ボーカルと高い技術に裏付けられた演奏陣によって伝えられるメッセージは、この映像を見ることで、CDの何倍もそのメッセージ性が際立つ。

【作品名】
バトル・オブ・メキシコ・シティ(DVD:2000年メキシコシティのライブ)
【曲目】
1. プログラム・スタート
2. テスティファイ
3. ゲリラ・ラジオ
4. ドキュメンタリーパートI
5. ピープル・オブ・ザ・サン
RAGT.jpg6. ドキュメンタリーパートII
7. カーム・ライク・ア・ボム
8. ドキュメンタリーパートIII
9. スリープ・ナウ・イン・ザ・ファイアー
10. ボーン・オブ・ア・ブロークン・マン
11. ボムトラック
12. ノウ・ユア・エナミー
13. ドキュメンタリーパートIV
14. ノー・シェルター
15. ウォー・ウィズイン・ア・ブレス
16. ドキュメンタリーパートV
17. ブルズ・オン・パレード
18. キリング・イン・ザ・ネイム
19. ザパタズ・ブラッド
20. フリーダム
【メンバー】
ザック・デ・ラ・ロッチャ(Zack de la Rocha, 1970年1月12日 - )(ヴォーカル)
トム・モレロ(Tom Morello, 1964年5月30日 - )(ギター)
ティム・コマーフォード(Tim Commerford, 1968年2月26日 - )(ベース)
ブラッド・ウィルク(Brad Wilk, 1968年9月5日 - )(ドラムス)

彼らの全身をネジリ、クネリ、飛び跳ねる姿から、はじき出される音と言葉の、羅列の、叫びの、異常なまでのテンションの、なんと激しい殺気に満ちている事か。
Rage Against The Machine - Guerrilla Radio

「世界」を前に、人が表明すべき言葉は2つしかない。
「世界は正しい」のか「世界は間違い」なのか。

Rage Against The Machine - ボムトラック


そして、そもそもアフリカ系アメリカ人から始まる、現代民衆音楽(ジャズ・ロック・ブルース・ヒップホップ・レゲー)は、アフリカ由来のブルーノートと共に、やるせない悲しみ、怒り、苦しみ、の表出と共に在った

参考レビュー:『キャデラック・レコード』
ブルースの歴史を振り返る。
参考レビュー:『勝手にしやがれ』
パンク・ロックの背景とは


そんな遺伝子を引き継ぐロック・ミュージックは、若者達の、怒りや、抵抗のメッセージを伝えるための、武器であった。

それゆえこのバンドは、明確に、疑いもなく、確信を持って「世界は間違っている」と、ロックという武器を使って宣言する。

Rage Against The Machine - スリープ・ナウ・イン・ファイア


このバンドは、その「間違っている世界」を正すという戦略目標に向けて、シンプルだが強力な戦術を練り上げた。
即ち、体全体で間違っていると叫ぶボーカル。
その言葉に力強さと脈動を与える直截なドラム。
ボーカルとドラムのベース・ラインの上で時としてメロディー、時としてリフとなり、さらに轟音にも高周波にも響く、変幻自在の高い技術を駆使したギターが、遠く高く広く、そのメッセージを届ける。

彼らの演奏を聴けば分かるはずだ。

彼が舞台上で行っているのは音楽に聞こえたとしても、音楽ではない。

戦争行為だ。

最前線で戦闘中の兵士の声を聞いて、その断末魔の叫びを聞いて、世界の歪みに気がつかなければ、もうこの世界に希望は無い。
Rage Against The Machine - ブレット・イン・ザ・ヘッド(1993年ライブ)


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posted by ヒラヒ・S at 18:09| Comment(4) | TrackBack(0) | ロック音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは〜エミネム8マイルを観てこういうのもいいなぁと思いましたが( ̄▽ ̄)相手を煽って歌うのが新鮮でしたけどね。でもやっぱりカーペンターズ系がいいです♪すみません・・・・
Posted by ともちん at 2016年10月22日 21:10
>ともちんさん
ありがとうございます(^^)
武闘派ロックのご紹介です・・・野郎受けはいいんですけどね〜(^^;
Posted by ヒラヒ・S at 2016年10月22日 21:45
武闘派ロックですか!
日本の歌手は下衆のせいで最近チャラいイメージがありますね(^^;
Posted by いごっそ612 at 2016年10月23日 07:13
>いごっそ612さん
結局、現代日本には問題が少ないということなのかもしれません・・・・しかし世界に眼を向ければ、矛盾と不平等に満ちているという事実に眼を向ければ、彼女がうんぬん言ってる場合じゃないとも思ったりしますm(__)m
Posted by ヒラヒ・S at 2016年10月23日 11:58
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