2016年11月16日

『ナインハーフ』ハリウッド製エッチ映画/ネタバレ・あらすじ・ラスト・感想・解説

猥褻か芸術か、いや芸術はないけども・・・・



評価:★★★    3.0点

この作品を取り上げたのは、芸術か猥褻かという論争がかつてあって、その論争についてこの映画をダシにして考えたいと思ったからです。
題名の『ナインハーフ』は、原題『NINE 1/2 WEEKS』「9週間半」の意味だそうです。
取り急ぎ評価させて頂くと、主役二人はこの映画のころ旬で、キムベイジンガーの美しさも素晴らしいですが、特にミッキー・ロークは腐る寸前の濃厚さでフェロモンぷんぷんなので+☆1

ハリウッド(おフランスのエマニュエル夫人の前例はあったが)で、ここまで男女の濃厚なプレイを描いたのが初めてだと記憶しているので+☆1

そこそこカップルで見ればそれなりに、盛り上がりそうなので+☆1

因みに、これ以降の動画にはヌードは有りませんが男女のラブシーンが頻出します。
嫌悪感を持たれる方の視聴はお控え頂いたほうがよろしいかと・・・・・

ナインハーフあらすじ
ニューヨークの画廊に勤めるエリザベス(キム・ベイシンガー)は、女友達のモリー(マーガレット・ウィットン)とチャイナタウンに行き、ジョンと名乗る男(ミッキー・ローク)に声をかけられる。その翌日、再び偶然であった二人は、うちとけ合い、レストランで食事をし、男の家に誘われる。展開の早さにエリザベスはその日は男を拒絶し帰った。次の日、ジョンからの花束が届きエリザベスはジョンと再会、2人の交際が始まる。ジョンとエリザベスは、目かくしや、氷を使った愛撫など、性的な関係を深めていく。いつしかエリザベスは、ジョンの言いなりになり、ジョンはサディスティックな要求をエスカレートさせていった。犬のように四つんばいにさせたり、娼婦を部屋に呼んだりした。エリザベスは自分がこのままで良いのかと自問自答を始めるのだった・・・・・

(アメリカ/1985年/117分/監督エイドリアン・ライン/脚色パトリシア・ノップ,ザルマン・キング/原作エリザベス・マクニール)


で、本論の「芸術か猥褻か」です・・・・

そもそも、事の発端は『愛のコリーダ』が滅茶苦茶メイク・ラブ満載だったことにあります。
これで「芸術」だ、「猥褻」だという意見が、それこそ世界中で湧き上がったのです。
『愛のコリーダ』芸術か猥褻か
”この作品の脚本と宣伝用スチル写真等を掲載した同題名の書籍が発行されたが、その一部がわいせつ文書図画に当たるとして、わいせつ物頒布罪で監督と出版社社長が検挙起訴された。(wikipediaより引用)
”第29回カンヌ国際映画祭の監督週間部門に出品され、ハードコア・ポルノを思わせる過激な性描写が観客や批評家の間で話題となった。(wikipediaより引用)
当ブログレビュー:『愛のコリーダ』阿部定事件を描いた「超」猥褻映画のあらすじと解説

個人的には「愛のコリーダ」は芸術だと、当レビューでは主張させて頂きましたが、そこら辺を、も〜ちょっと突っ込みたいというのが、今回の趣旨です。
 
そこで、この映画です。
 『愛のコリーダ』と『ナインハーフ』どっちが性的(裸や性交)表現が多いかといえば、圧倒的に『愛のコリーダ』の圧勝、完勝です。

しかし、両者のうちドッチが「性的興奮」を刺激するかといえば、たぶん、きっと、間違いなく「ナインハーフ」なのです。
サントラも魅力的な曲がイッパイ
ブライアン・フェリー「スレイブ・ツ―・ラブ」

・・・・・・と書いてきて不安になってきました
・・・・個人的趣味嗜好の問題ではあるが
・・・い〜や、みんな頷くハズだ、ソウに違いないと、勝手に断定させて頂きます。

という事で、一抹の不安を残しつつどんどん進めますが、これでハッキリしたのは性的表現物の量と、煽情的な効力・効果はイコールではないということです。
 
nain-2.jpg
では、なぜエッチなシーンが少ないのに、「ナインハーフ」の方が煽情的なのかと考えて行きついた結論は、作り手(監督・プロデューサー?)の目的意識の違いだと思うのです。

つまり作り手が、見ている観客をどういう気分にさせたいか、どういう印象を与えたいかという、そのゴールの設定なのだろうと思います。

それで言えば、『愛のコリーダ』は社会に抑圧された、人間本来の命の解放を端的に表すための「メイク・ラブ」表現であると考えれば、その目的はエロスよりも人間の生に対する狂おしい希求を示すものです。

対して「ナインハーフ」は、オブラートに包んではいるものの「メイク・ラブ」を見た観客に、エッチな気分になってもらう目的以外の理由を個人的には見出せませんでした。

しかし戦略的に上手いなと思うのは、ホントにキレイなデザインの作品ですので、微妙な関係のカップルがデートとして見られる「媚薬映画」というジャンルを切り開いたことは、素直に賞賛したいと思います。
そういう意味では「高級ポルノ」「B級ハリウッド作品」としての狙いは、十分に発揮しているでしょうから、プロデューサーとしては大成功でしょう。

さらに、この作品によって「ポルノ的」表現を、デザインによっては「ハリウッド作品」として流通しえるという、商業的な自由を手にしたと思うのです。
サントラよりジョー・コッカーの歌う「ユー・キャン・リーブ・ハット・オン」



いずれにしても、どんなにソフトで、オシャレで、洗練されていて、裸・性交シーンが少なかろうとも、そいう目的の為につくられた映画を「ポルノ」と呼ぶのが正しいのではないでしょうか?

だとすれば、この映画が「ポルノ」としてどの程度、効果的かという事になるかと思うのですが、私のようなスレッからしには☆1ですが・・・・・・・
付き合って、もうキスもして、そろそろ次の段階になんて思っているカップルだったら・・・・☆5かな?

最近どうも倦怠期でなんて奥様方には「エマニエル夫人」それとも「O嬢の物語」あたりをオススメいたしましょうか・・・・
いずれにしろ、個人的な趣味嗜好の話なので・・・・
勝手に選んで各々「メイク・ラブ=愛を創造する」行為にいそしまれますよう・・・・・

では、ラブ & ピース。
サントラよりローレン・クリスティの歌う「The Color Of The Night」

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以降「ネタバレ」を含みますので、ご注意下さい。
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あっ!そうそう忘れてました!
この映画なんですが、さっきも書いたみたいに、女性が見ても満足できる「ポルノ」ということで、このヒロイン・エリザベスの自分探しなんていう物語もあるにはあります。

つまりは、ミッキー・ロークのフェロモンと金銭にメロメロになってはいるものの、そこは女子のプライドをかけて、本当の自分の人生を生きるため、ミッキー・ロークをふって出て行くのです・・・・
エンディング・シーンです
ヒロイン・エリザベスは自分を奴隷のように扱いながら、自らのことを語らないジョンに絶望し、家を出て行こうとしています。そこにジョンが語りかけます・・・・・

セリフ意訳
ジョニー:出て行くのか・・・オレは五人兄弟の末っ子で・・・・・・・シカゴの近くの小さな町で生まれた
ジョニー:父親は鋳物工員で・・・・・母親は食品店に勤め、レジを打ってた・・・・オレは家族が居た
ジョニー:両親はもう働いていない・・・・・オレが養ってる/エリザベス:もう今更遅いの。
ジョニー:オレはもっと知ってもらいたい。たくさんの女の子や女達と付き合ってきた。でも君は特別だ・・・
ジョニー:君を抱いたときの気持ち・・・・君にも分かるだろう・・・・こうなるとは思っても見なかった・・・こんなに君を愛するなんて
エリザベス:あなたにも分かっていたはず。どちらかが「止める」と言えば終わる関係だって。でも、あなたはそう言わなかった、私は待っていたのに。
エリザベス:誰かに私の荷物は取りに来させる(去る)
ジョニー:エリザベス・・・エリザベス・・・愛している・・・戻ってくれ・・・・お互い必要にしてただろう・・・・一人か・・

未練たらたらのジョニーを残しながら、エリザベスはこんな欲望だけの関係にやってらんないという自立物語!
めでたしめでたしでしょうか・・・・そんなことでエッチなことを描いた「言い訳」もシッカリしてますので、よろしければ参考ににして下さいまし・・・・

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posted by ヒラヒ・S at 21:20| Comment(4) | TrackBack(0) | アメリカ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは(ФωФ)う〜ん現代ですと、そんなに過激な感じはしませんけど?性格の不一致、性の不一致あるでしょうね〜👽男の人は普通ですかね〜(笑)セクシー俳優さんも多いですし🎵
Posted by ともちん at 2016年11月16日 22:53
>ともちんさん
ありがとうございます(^^)おフランスの「エマニエル婦人」が女性の見れるメジャーポルノの第一弾だとしたら、ハリウッドのポルノのパイオニアがこの作品だと記憶しています。
パイオニア作品は、後の作品が刺激を強くしていくので、どうしても弱くなっていく運命にあります(^^;
Posted by ヒラヒ・S at 2016年11月16日 23:35
ミッキーローク若い|゚Д゚)))
若い時こんな顔だったんだ!エロ映画では「ニンフォマニアック」という色情狂の女性を描いた映画が印象的でした。
ラース・フォン・トリアーの映画です。
Posted by いごっそ612 at 2016年11月17日 06:17
>いごっそ612さん
ありがとうございますm(__)mまだ壊れてないミッキーロークです(^^;)エロ映画「ニンフォマニアック」ラース・フォン・トリアーチェックします。
Posted by ヒラヒ・S at 2016年11月17日 13:41
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