2016年12月20日

『グッド・フェローズ』マフイア・ゲス実話映画あらすじとネタバレ・ラスト

マフイア版『仁義なき戦い』



評価:★★★★  4.0点

“グッドフェローズ”の意味とは、日本のヤクザでいう「組の構成員」「義兄弟」を指すというが、ここまで暴力組織の苛烈さ非道さ貪欲さ醜悪さを、あからさまに無様に描いたマフィア映画を他に知らない。
マーティン・スコセッシ監督はこの実話をドラマに置き変える際、従来のマフィアに対するロマンをキッパリと排除して、あくまでマフィアという犯罪者を下劣な存在として描き出したように思える。
その卓越した演出力が「リアルなマフィア映画」という世界を開いた。
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グッド・フェローズあらすじ
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ヘンリー・ヒル(レイ・リオッタ)は幼い頃より、マフィアの世界に憧れ、12歳の時からブルックリンの街のボス、ポール・“ポーリー”・シセロ(ポール・ソルビノ)の下で使い走りを始める。やがてヘンリーは組織の一員となり、カッとなるとすぐ銃を抜くトミー・デビート(ジョー・ペシ)や、16歳でボスを殺した貨物盗難を稼ぎにしているジミー・コンウェイ(ロバート・デ・ニーロ)といった仲間達と共に、金を生むため盗品で荒稼ぎする。そして、用心棒を頼まれた酒場を乗っ取り、儲からなくなれば保険金目的で放火する。そんな生活をしながらもヘンリーはユダヤ系でマフィアとは無関係のカレン(ロレイン・ブラッコ)と21歳で結婚しマフィアの盛大な結婚式を挙げる。カレンはマフィアの生活に混乱し恐れるが、大金を使える生活に慣れ子供ももうける。そんなある日、出所してきた組織の幹部バッツ(フランク・ヴィンセント)をヘンリーとトミーとジミーが殺し、車で運び埋めるがそれが露見すれば組織に抹殺される大罪だった。1968年にはエア・フランス現金強奪事件を成功させ、42万ドルを手に入れた。
しかし私生活ではヘンリーの浮気でカレンとケンカが耐えず、ついにはボスのポーリーが仲裁するから、フロリダのタンパに行き借金を取立てて来いと言われ、債権者を脅したところ逮捕され懲役10年の判決を受ける。出所してすぐポーリーに禁止されている麻薬取引に手を出し大金を稼ぐが、自らも麻薬中毒者となっていく。1978年にはケネディ空港を舞台に犯罪史上最大の600 万ドル強奪事件を成功させる。警察の眼を逃れるため、そして盗んだ金を独り占めするため、ジミーは事件関係者を次々殺して行く。そんなある日、トミーがファミリーの幹部になるという話が有り、3人の前途は洋洋かと思われたのだが・・・・・
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以降の動画には暴力的な表現が含まれますご注意ください。
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(アメリカ/1990年/145分/監督マーティン・スコセッシ/脚本ニコラス・ピレッジ、マーティン・スコセッシ/原作ニコラス・ピレッジ)

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グッド・フェローズ出演者
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ヘンリー・ヒル(レイ・リオッタ)/ジェームズ・“ジミー”・コンウェイ(ロバート・デ・ニーロ)/トミー・デヴィート(ジョー・ペシ)/カレン・ヒル(ロレイン・ブラッコ)/ポール・“ポーリー”・シセロ( ポール・ソルヴィノ)/フランキー・カーボーン(フランク・シベロ)/フレンチー(マイク・スター)/ビリー・バッツ(フランク・ヴィンセント)/モリス・“モーリー”・ケスラー(チャック・ロー)/タディ・シセロ(フランク・ディレオ)/スタックス・エドワーズ(サミュエル・L・ジャクソン)/少年時代のヘンリー( クリストファー・セロン)/カレンの母(スザンヌ・シェパード)/トミーの母(キャサリン・スコセッシ)/ヴィニー(チャールズ・スコセッシ)/サンディ(デビ・メイザー)/ロージー(イリーナ・ダグラス)/スパイダー(マイケル・インペリオリ)/保護観察官(トビン・ベル)/カメオ出演(ヴィンセント・ギャロ)
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グッド・フェローズ受賞歴
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1990年ヴェネツィア映画祭銀獅子賞
1990年アカデミー助演男優賞にジョー・ペシ


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グッド・フェローズ感想
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やはり印象的なのは、マフィアの構成員の本質が、どれほど欲深く、利己的かという実態を露に描いている点だ。
マフィア構成員の回顧録『Wiseguy: Life in a Mafia Family』を原作としているだけあって、リアリティーとドギツイ描写に圧倒される。
しかし、原作者本人が語るところによれば、映画のほうがまだ生ぬるいと言う。


もうここには、ゴッド・ファーザーにあったような、家族愛だとか、生きるために犯罪に手を染めるというエクスキューズや建前は無い。

あるのは、イタリア系直系の者でなければ、幹部になれない排他性であったり、家族であっても欲のために裏切る姿だったり、義兄弟と言っても我が身を守るためなら平気で裏切る実態だったりする。

更に、短気ですぐ発砲したり、金を儲けるためなら何でもやる姿といい、浮気をしまくったり、コカインを吸う姿や、とにかくだらしなくて、粗暴で、知性が低い男たちが、警察や検事たちまで巻き込んで、我が物顔でアメリカ社会で君臨している姿が描かれているのである。

バッツィ殺し
マフィアの幹部の出所祝いの席のイザコザで、マフィア幹部を殺してしまう。
マフィア構成員にとっても、幹部殺しは大罪で露見すれば殺されるという・・・・・・・・・そんな命の関わるような大事がホントに下らないケンカで起きてしまうことに唖然とする。
ちょっと長いが引用しよう。

【意訳】
(字幕)1970年1月11日、ニューヨーク、クィーンズ
バッツ。ビトー。お帰り。元気か。どうしてた。飲もう/バッツ:全員に酒をおごれ、アイルランド人にも/ジミー:アイルランド人ってオレか?/バッツ:お祝いだ乾杯/ジミー:おめでとう。/バッツ:シャバは良い(トミー登場)トミー:友達のジミーだ、ヘンリーはここの店主、リサだ/バッツ:おい着飾ってるなトミー、あいつはこの町で生まれて育った、このトミーを見ろよ、トミー/トミー:出所祝いを忘れてた/バッツ:おい、来いよ/トミー:すぐ戻る、久しぶりどうだい。/バッツ:会うのは6年ぶりだぞ。元気そうだな、かっこいいな/トミー:背広、背広がシワに/バッツ:背広に気を使えって?細かい事言って。俺はお前の人生を全部知ってんだ、俺にデカイ面するな。/トミー:そうかい、わかったよ、俺を怒らせるなよ。/バッツ:トミー!お前を怒らせるんなら、家に返って靴磨きの道具持って来いって言うぜ。小学生の頃靴磨きで小銭を稼いで"靴磨きトミー"と読んだんだ、鏡みたいにピカピカに靴を光らせるぞ。俺の言ったことは悪かったかな、お前は最高だ、素晴らしい、金儲けがうまい。乾杯!/トミー:もう靴は磨かねえぜ、長い間いなかったし誰も言ってないだろうが、もう靴は磨かねえんだ。/バッツ:落ち着けよ、分かってるよ。お前が怒らせたとかいうから、ちょっとからかっただけだろ。/トミー:あんたの冗談は、回りで聞いているものに冗談に聞こえねえぞ。/バッツ:トミー、ちょっとした冗談だ。パーティーで、帰ったばっかりで、長い間お前に会ってなくて、怒らせちまったが、元気そうで何よりだ。悪かったよ、怒らせるつもりはなかった。/トミー:俺もすまなかった。大丈夫だ、問題ないよ。/バッツ:いま家に帰って、お前の靴磨き道具持って来いよ。/トミー:何だと、この野郎、てめえ、ふざけんな、クソ野郎/バッツ:おお来いよ、来い。/トミー:奴が始めたんだ、老いぼれの、タフガイ気取りが/バッツ:落ち着け、相手してやる、来いよ、来い/トミー:奴を出すな、ここから出すな/バッツ:威勢がいいな/フランク:すまない酔ってるんだ、ナメてなんていない。/バッツ:なめてない?本気か。ちゃんとマナーを教えろ。ジミー、お前なら分かるよな/ジミー:ああそうだな、そうだ/バッツ:再会を喜んでいたら突然キレやがって/ジミー:いやいや、でもちょっと侮辱的だった、興奮しすぎですよ。/バッツ:侮辱してねぇ、侮辱してねぇ/ジミー:ちょっと侮辱した/バッツ:俺は誰も侮辱してねぇ、酒持って来い/フランク:店のおごりだ/バッツ:いや自分で払う/フランク:いやいやいや、店のおごりだ/バッツ:あのガキめ、ケツにつ込んでやろうか、せっかくの出所パーティーが(時がたちトミーが忍び寄る)/ジミー:6年ぶりのシャバだろう時代が変わってるんだよ/バッツ:長い時間ムダにしたよジミー、家で望むものを手に入れたい、マズイ食い物だったぜ/ジミー:大丈夫さ手に入るさ・・・(襲撃)/ジミー:ドアを閉めろ

実を言えば、この映画を「スゴイから見ろ」と言って来た友人は、元ヤンキーで高校時代に上の動画のようなケンカを山ほど見て来たし、やってきたという。
goodfall-pos.jpg
特にジョー・ペシ演じるトミーのように、少しでも馬鹿にされると見境の無くなる不良のタイプとは、実に不良界では標準的な性格だという。


この三人で一番怖いのは、デニーロ演じるジミーのような男だという意見だった。
ニコニコ笑いながら何を考えているか分からない。計算ずくで、急に闇夜で後ろから襲うような怖さがあるという感想だった。


更に、この3人で言えば、レイ・リオッタ演じる主人公のフランクが一番ヘタレだと断言した。
実際手出しをするよりも、不良の中心人物の周りでちょろちょろし、オイシイおこぼれを貰いながら少しヤバクなるとバックれ裏切るような奴だという見立てだ。

日本の不良が言う言葉がどれほど真実か分からないが、妙に説得力を感じたのだ・・・・・

確かに、デニーロの演技は殺人者特有の底知れない視線の冷酷さに、見ていて慄然とする。
デニーロが主人公の妻を殺そうと誘導するシーン
【意訳】
ジミー:奴はコカインをやっているのか。/カレン:今はやってない。/ジミー:良かった。そう聞いて嬉しいよ。/カレン:捜査で何を聞かれた?/カレン:私は知らない。私は他の事で頭がいっぱいだったから。お金も無かったし。娘も新聞を読めるぐらい大きくなって/ジミー:奴に電話するよう言ってくれ。すぐに俺に電話しろって、奴に伝えてくれ。大事な事なんだ。/カレン:主人は私がここに来ていることを知らないの、狂ったようで。/ジミー:取っとけ。2千ドルだ。全部上手くいくさ。いいディオールのドレスを手に入れたんだ。少し持ってきな。/カレン:じゃあ母に/ジミー:だれにでも。(階段に上るカレンに)ここじゃない、角の店にある。ひも飾りの、そう角を曲がった所。教えるよ。/カレン:ありがとう/ジミー:心配ないよ/カレン:そうね/ジミー:奴に電話しろって/カレン:ここ?/ジミー:曲がって、そうそこ、進んで、そこ左、そこ左/カレン:ジミー、わたし急いでて。ママが子供見てるし。うちに帰るわ。あとで戻ってくるから。
この不穏なカット割はどうだろう。スコセッシ監督の確かな技量を感じる。違和感が恐怖に変わる瞬間が記録された恐るべきシーンだと思う。最後のデニーロの顔が邪悪だ。


この映画は、日本の誇る『仁義なき戦い』と同様、組織犯罪の構成員のリアルな姿を描いた秀作だと思う。
その演技が評価され、アカデミー賞助演男優賞のウィナーにジョー・ペシが輝いた。

アカデミー賞授与式。『マイ・レフトフット』で最優秀助演女優賞を手にした、ブレンダ・フリッカーがプレゼンターで、ジョーペシにオスカーを渡した。
ブレンダ・フリッカーは、去年の受賞とまたここに来れたこと、プレゼンターになれたことを、感謝し光栄だと語り、ノミネート者の演技力と貢献に言及し候補者を発表。ブルース・デイヴィソン『ロングタイム・コンパニオン』、アンディ・ガルシア『ゴッドファーザー PART III』、グラハム・グリーン『ダンス・ウィズ・ウルブズ』、アル・パチーノ『ディック・トレイシー』、ジョー・ペシ – 『グッドフェローズ』。受賞者ジョー・ペシ。ジョー・ペシが登壇。
ジョー・ペシのスピーチ:俺の特典だ。ありがとう。

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以降「ネタバレ」と「ラスト」を含みますので、ご注意下さい。
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仲間のトミーが幹部になり、3人の未来は安泰かと思われたのだが、実はそれが嘘で、幹部バッツ殺しの報復によりトミーは殺される。
トミーの粛清シーン

フランク(ナレーション):彼らはその日をトミーの晴れの日にしなかった。彼らはトミーを殺した。それは、ビリー・バッツの復讐だった。我々に何ができたろう。バッツは男になって、トミーは違った。我々は黙って座って受け入れるだけだ。それはイタリア人の問題だった。それは本当にイタ公どものひどい事件だ。
奴らは、トミーの顔を撃ったので、トミーの母親は葬式で棺おけを開ける事もできなかった。

その後、1980年5月11日、麻薬取引容疑でヘンリーは逮捕される。
保釈で出たものの麻薬取引を許さないポーリーに縁切りを告げられる。

ヘンリー:すまないポーリー。オレはもうコカインに手を出してない。子供達に誓う。信じてくれ。保釈までの2週間でヤクはすっかり俺の頭から抜けたんだ。/ポーリー:俺がそんなマヌケだと思ったのか/ヘンリー:オレは告白できなかったんだ。このクソみたいな状況に、アンタを巻き込みたくなかった。恥ずかしくって来れなかったんだ。分かってる、オレが間違ってた。ポーリー、アンタが全てだ。助けてくれ。(ポーリー現金を渡す)/ポーリー:持ってけ。もうお前とは縁を切る。/ヘンリーナレーション:3200ドル。それがポーリーがよこしたものだった。俺の人生は3200ドル。棺桶代にもならない。

後ろ盾を失うとは、組織からいつ殺されるか分からない恐怖を意味した。
また、長年の相棒ジミーに対しても、自分を殺しに来るだろうと疑いを持つ。
ヘンリーとジミーの食事シーン
デニーロの底光りする眼が恐ろしい・・・・・・・

(ヘンリーのナレーション:マフィアの殺人とは何も告げず静かに笑顔で、突然殺しに来る、しかもそれは友人で自分が一番困っている時に来るので、ジミーとはレストランで会うことにしたと語られる。)
ジミー:元気そうだ/フランク:頭痛がひどい/ジミー:何か喰えよ。/フランク:食べられないから、コーヒーを貰う。(ヘンリーのナレーション:ジミーは神経過敏に見え、表面上は快活そうで、これまでのように援助する振りをしていたが、俺がどれほど窮地に陥っているか観察していたと感じる。)
ジミー:この裁判に勝つ方法を考えた。/ヘンリー:どうやって/ジミー:チクリ屋がピッツバーグにいて、全部喋ってるんだ。ピッツバーグで逮捕された時から密告してた。/ヘンリー:ふ〜ん。/ジミー:そのクソ野郎はフロリダに隠れてる。/ヘンリー:ふ〜ん。/ジミー:俺はお前とアンソニーで、その野郎を殺してもらいたいと思ってるんだ。そいつ無しじゃ、裁判にもならない。(ヘンリーのナレーション:ジミーはいつも私に命令するだけで、こんな風にフロリダに行ってアンソニーと殺して来てくれなんて頼んだ事は無かった。その時分かった、俺は生きてフロリダから帰って来れない。)

ヘンリーは生き延びるため、連邦証人保護制度の適用と引き換えに司法取引に応じポーリーとヘンリーの罪を証言する。
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グッド・フェローズラストシーン
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ジミーは投獄され、ヘンリーは日蔭だが生きながらえることができた。現在ジミーはまだ獄中である。
映画はここで終わる。

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しかし、この映画は1990年当時の状況であり、その後の実在モデルの人生が気にならないだろうか?
以下に主要人物の人生を要約してみた。
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グッド・フェローズ実在モデルのまとめ
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ヘンリー・ヒル(Henry Hill、1943年6月11日 - 2012年6月12日)はアメリカのギャングスター。
gouudo-Henry_Hill_Ray.jpg1978年にジミー・バークたちとルフトハンザ強奪事件(Lufthansa heist)の計画を立て成功させる。
麻薬で捕まったことで、麻薬取引を禁止していたボスのポーリーに見捨てられ彼の一家から破門された。ポーリーはヒル(当時拘置所にいた)の妻のカレンに餞別として3000ドルを渡した。その時ポーリーは泣いていたという。
拘置所での取り調べの間、FBI捜査官はヒルに対し、ルフトハンザ強奪事件に関わって殺された大勢の人間の死体写真を見せて「ここを出たらお前の命もない」「実刑を受ければ25年ないし終身刑の可能性がある」等の文句でプレッシャーを与え続けた。実際にこの頃には、一家を破門されてはいるものの、かつての仲間から「情報を知りすぎている危険人物」と見なされ、命を狙われるようになっていた。
1980年5月27日にアメリカ合衆国司法省組織犯罪撲滅班と取引し、妻と子と共に証人保護制度に入った。そして、裁判でこれまで犯した犯罪について証言した。そのためかつての仕事仲間は有罪を受けた。
出所後の1987年にはシアトルで麻薬取引の容疑で逮捕されたが、2005年に冤罪と認められて無罪判決を受ける。その間の1989年にカレンと離婚。
その後、ヒルは名前を変えてカリフォルニアの某所に住んだ。2009年にイタリア系の婚約者と再婚予定だった。2つのレストランを経営していた。
ヘンリー・ヒルの波乱万丈の人生は小説『ワイズガイ』、そしてこの作品による映画『グッドフェローズ』で知られるようになった。
2012年6月12日、ロサンゼルスの病院で病死。69歳没。


ジェームズ・"ジミー・ザ・ジェント"・バーク(James "Jimmy the Gent" Burke、1931年7月5日 - 1996年4月13日)はアメリカのギャングスター。通称"Jimmy the Gent (紳士のジミー)"で、他に"The Big Irishman"、"The Irish Guinea"というあだ名もあった。ルフトハンザ航空現金強奪事件を行なった実行犯。映画「グッドフェローズ」の登場人物ジミー・コンウェイのモデル。
goodf-james-burke.jpg彼はコンウェイという女性を母として生まれたという記録になっている。2歳で捨て子になり、その後10数人の里親の間をたらい回しにされた。里親からは虐待を受けたりもした。
14歳のとき泥棒で捕まり、スタテンアイランドにある少年院に入る。その後も数え切れないほど逮捕される。人殺しが平気で出来、強奪が楽しみだという男だった。仲間が恐れるほど凶暴な男だった。
彼はあまりにも強奪の才能があったので、ブルックリンのコロンボ一家とクイーンズのルッケーゼ一家の2つの一家で共同で使うことを会議で決めたという。
トラックをハイジャックするときはたいてい運転手と話がついてあり、怪我をさせることなくトラックを奪っていた。事前情報でトラックのナンバー、運転手の名前、貨物の内容などもわかっていたので襲うのは簡単だった。この時代輸送産業の組合の中心人物がマフィアだったので強奪は当たり前に行なわれていた。盗んだ物を売りとばしたり家に持ち帰っていたので彼の家はまるでデパートだった。ヘンリー・ヒルによれば、奪った相手の運転手に50ドルを常に渡していたことから"ジミー・ザ・ジェント"と呼ばれたという("Gent"はGentleの略)。
1978年12月11日にルフトハンザ強奪事件を起こすが、警察の捜査が及ぶや実行犯ら事件の関係者を次々と殺害していった。麻薬取引で逮捕されて情報提供者となったヘンリー・ヒルとルイス・ウェルナーの証言により、1979年にバークは逮捕され、1980年4月1日に起訴された。
1985年2月19日にリッチー・イートン(Richard "Richie" Eaton)殺人事件で終身刑の判決を受ける。11年後の1996年、ニューヨークエリー郡バッファローの癌医療施設Roswell Park Cancer Instituteで肺癌のため病死。


トーマス・アンソニー・デシモーニ(thomas anthony desimone 1950年5月24日 – 1979年1月14日)
goodf-tomath.jpgまたツーガントミーまたはトミーDとして知られてた。ニューヨーク市のシチリア系アメリカ人のギャングスターでルチェーゼ一家の構成員。デシモーニはロサンゼルス暴力団のボス、ロサリオ・デシモーニの孫でフランク・デシモーニの甥に当たる。アンゼリカ"クッキー"スピオーネと結婚していたが、多くの愛人(テレサ・フェラーラを含む)がいた。マーティン・スコセッシの映画『グッド・フェローズ』の、トミー・デビト(ジョー・ペシによって演じられた)というキャラクターは、デシモーニに基づく。
ヒルが1980年のFBI情報提供者になったとき、デシモーニがガンビーノ・マフィア・ファミリーによって殺されたと、彼は当局に証言した。デシモーニの殺人の正確な日付は、不明確。


ポール・ヴァリオ(Paul Vario、1914年7月9日 - 1988年11月22日)はルッケーゼ一家の幹部。身長6フィート、体重240ポンド以上の大男。通称"ポーリー"(Paulie)。映画「グッドフェローズ」の登場人物ポーリー・シセロ(ポール・シセロ)のモデル。
goodf-poul vario.jpgニューヨーク出身。暴利金融、強盗、脱税、賄賂、ノミ行為、侮辱罪などで逮捕された経験がある。
ルッケーゼ一家の中でも武闘派のグループで、彼自身凶暴な性格であった。
汚職警察を丸め込んでいたし、弁護士や実業家を通じて政治家ともつながっていた。
刑務所全体を買収したことでも捕まっている。その時所長と看守合わせて10人以上が起訴されたという。
部下としてジミー・バークなどの武闘派を抱えており、彼らはヴァリオ・クルーと呼ばれていた。ヴァリオは部下たちには麻薬を禁止していた。そのため構成員で麻薬取引をしている者はいなかったが、後に破門を言い渡す事になる構成員のヘンリー・ヒルは一家の掟を破り麻薬取引をしていた。
1973年に脱税の容疑で懲役6年の判決を受けたが2年後に出所。しかし、バーク、ヒルらが起こしたルフトハンザ強奪事件(英語版)の後、麻薬取引が露見したため破門したヒルが裁判で証言し、ヴァリオは1984年4月3日に1万ドルの罰金と4年の刑を受けた。4年後の1988年、テキサス州タラント郡の刑務所で死去。ニューヨークのセント・ジョーンズ墓地に埋葬された。


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posted by ヒラヒ・S at 17:50| Comment(4) | TrackBack(0) | アメリカ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは!マフィアってやられたらやり返すの無限ループですよね( ゚Д゚)すぐ殺す。俳優さんの人相がすごい人ばかりでミスキャストが無いですね(笑)
Posted by ともちん at 2016年12月20日 18:32
>ともちんさん
>
ありがとうございます(^^)ゴッド・ファーザーの重厚さはどこにもありません‼マフィアってゲスだなと思いました。m(__)m
Posted by ヒラヒ・S at 2016年12月20日 19:20
リアルなマフィア映画観てみたいっすね。
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グッド・フェローズ実在モデルのまとめ
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とかがh2の見出しですか?
色々頑張ってますねヽ(´▽`)/
Posted by いごっそ612 at 2016年12月20日 20:10
>いごっそ612さん
ありがとうございます(^^)この映画は★5でも良い位なんですが、ゴッド・ファーザーに気を使ったカンジです。
とりあえず、やれる事はやっていこうという姿勢で・・・・今後ともご指導下さいm(__)m
Posted by ヒラヒ・S at 2016年12月20日 20:30
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