2017年05月09日

映画『ドライビング・ミス・デイジー』アメリカのノスタルジー/詳しいストーリー・あらすじ

ドライビング・ミス・ディジー(ストーリー・あらすじ編)


原題 Driving Miss Daisy
製作国 アメリカ
製作年 1989
上映時間 99分
監督 ブルース・ベレスフォード
脚本 アルフレッド・ウーリー



評価:★★★★  4.0点

この映画は、ユダヤの頑固一徹の未亡人と、誠実で勤勉な黒人運転手の交流を、20年に渡り描いたハートウォーミングな物語です。
それと同時に背後に流れるのは、アメリカの近代が経験した人権運動の苦しみだったように思えます。
そんな点が評価されての、第62回アカデミー賞の作品賞、主演女優賞だったでしょう。

『ドライビング・ミス・デイジー』予告動画


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『ドライビング・ミス・デイジー』あらすじ



1948年、夏。未亡人のデイジー(ジェシカ・タンディ)は、ある日ガレージから車を出す際、アクセルとブレーキを踏みちがえて車を壊してしまう。
drivi-crash.gif

driv-dan.jpg
工場を経営している息子のブーリー(ダン・エイクロイド)は、母の身を案じ運転手を付けるというが、長年教師をしていたユダヤ人のデイジーは厳格で頑固で、息子の言葉に同意しない。

しかし息子のブーリーは、面接の上運転手ホーク(モーガン・フリーマン)という初老の黒人を雇う。
さっそくデイジーの元にホークを連れて行くが、彼女は必要ないの一点張り。
それから毎日ホークは通い続け、コミュニケーションを取ろうとしても、デイジーは頑なに拒否する。
そんなある日、家政婦のアデラがコーヒー豆が切れてるとデイジーに伝えると、彼女は市電で行くと意地を張るが、歩くデイジーをホークが車で並走し乗るように説得する。
デイジー初乗車シーン
【意訳】デイジー:何をしているの?/ホーク:あなたを店まで乗せようと挑戦してる所です。/近所の住人:こんな朝早くからどこへ?ワサンさん。/デイジー:ちょっとお買い物へ。行ってちょうだい!私は市電に乗って食料店に行くの邪魔しないで。/ホーク:でもワサンさんから、何もしないでお金をもらうわけにはいかないです。/デイジー:いくらもらってるの?/ホーク:デイジーさん。それは私とワサンさんとの間の事ですから。/デイジー:なんにしろ週に7ドルぐらいでしょ。法外な値段よ。まあ、ほんとに!/ホーク:ほんとうに、私は何もしないで・・・・・・一日椅子に座ってるだけで。/デイジー:分かったわ!ピグリーウィグリー(スパー名)、家。他はなし。/ホーク:ああ、私はこの小さな新車大好きなんです。どうです、デイジーさん?/デイジー:私はバカじゃないのよ。ホーク。

ホーク:分かってますとも。/デイジー:私の夫は車の運転を教えてくれた。夫が言ったことは全部覚えてる。一秒たりとも忘れないほどに・・・・待って。スピードの出し過ぎよ。分かってるのよ。/ホーク:たったの時速19マイル(時速30Km)ですよ。/デイジー:私は制限速度以下で走るのが好きなの。/ホーク:でもここは35マイル制限です。/デイジー:ゆっくり行けば行くほどガソリンの節約になる。私の夫はそう言っていたわ。/ホーク:動かしずらいですよ。歩いてるのとかわらない・・・・ピグリーウィグリーまで。/デイジー:これはあなたの車?/ホーク:いいえ。/デイジー:ガソリン代は出す?/ホーク:いいえ。/デイジー:いいわ、それじゃあ、私の息子は私が能力を失ったというけど、でも自分の車に乗っている時は、思い通りにするわ。どこに行くの?/ホーク:店に。あなたの言う通り。/デイジー:ハイランド交差点でなぜ曲がらないの?/ホーク:ピグリーウィグリーには、そこ曲がらなくても。/デイジー:私は、それがどこか知ってるわ!/ホーク:今ハイランド通りですから、この道を3ブロック行ったとこです。/デイジー:すぐ戻って!/ホーク:今戻れませんよ。ピグリーウィグリーに向かってますから。すぐに着きますから。/デイジー:これは道が違う!すぐ戻って!/ホーク:デイジーさん見てください。あそこ。

デイジーは文句を言いつつも、ホークはこれを機にユダヤ教会の送り迎えなど運転手としての仕事を始める。
しかしデイジーはやはりホークを認めがたく、ある日サケ缶が一つ無くなっているのを、ホークが盗んだと息子ブーリーを呼び出し文句を言った。
drive-salmon.jpgそこにホークが出勤して来て、「古い缶詰は頂けるという約束だったので頂きました。その代りコレを」と新しいサケ缶を差し出した。
ブーリーはうんざりした顔でデイジーを見て、デイジーは素知らぬ顔でその場を去った。

またある日、デイジーはホークの運転で墓参に行くが、彼が字を読むことが出来ず目的の墓を探せなかった。
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デイジーはそれからアルファベットをホークに教えるようになる。
そしてユダヤ教徒としてクリスマスを毛嫌いしていたデイジーが、ホークのため1953年のクリスマスには簡単な教科書をプレゼントした。
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そんなホークは車を新車のキャデラックにする時、万が一、今まで乗っていた車の方が良いとデイジーが言うかもしれないと、自腹で買い取った。

徐々にお互いを認め合う2人は、デイジーのアラバマ州モービルに住む兄弟の誕生会に参加するため、ホークの運転で旅立つ。
既に70歳近い高齢のホークだが、州外に出るのはこれが生まれて初めてだった。
drive-police.jpg
道中で警察官に呼び止められ、アメリカ南部に根強く残るユダヤ人・黒人の差別意識があからさまの対応を受ける。

数年後には、デイジーの家で、家政婦のアデラが倒れて亡くなる。
それ以後、ホークはデイジーの家事の負担を軽減すべく、細やかに気を配り、雪の中でも駆け付けた。
ついにはデイジーも、息子ブーリーにホークを称賛する言葉を語る。
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1966年の雨の日、デイジーはユダヤ教教会へ礼拝に向かう途中、クー・クラックス・クランによって教会が爆破された。黒人も、ユダヤ人も人種差別の標的だった。

そんなデイジーはマーティン・ルーサー・キング牧師の説教を聞くディナーパーティーに参加する。
息子のブーリーと共に出席する積りだったが、彼は人種偏見が残る同業者達への悪影響を考え欠席した。
デイジーはパーティーに向かう車中でホークを誘う。
ホークは「一月前に招待状は来ていたのだから、本当にその気ならもっと早く言うべきだ」と非難した。
結局デイジーは一人でパーティーに出席した。
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その夜のキング牧師の説教は、「白人の善意ある人々が成す無自覚の差別」の話だった。
その説教をホークは車のラジオで聞いた。
drive-king-hawk.png

1971年、いつものように出勤したホークは、様子のおかしいデイジーを発見する。
彼女は、子供たちの宿題を探し回って、見つからないと動転していたのだった。
drive-panic.png
それはデイジーの認知症が表面化した最初だった・・・・・・・・・

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『ドライビング・ミス・デイジー』キャスト・出演者


デイジー・ワサン(ジェシカ・タンディ)、ホーク・コバーン(モーガン・フリーマン)、ブーリー・ワサン(ダン・エイクロイド)、フローリン・ワサン(パティ・ルポーン)、アデラ(エスター・ローレ)


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『ドライビング・ミス・デイジー』受賞歴


1989年度(第62回)アカデミー賞
作品賞:リチャード・D・ザナック、リリ・フィニー・ザナック
主演女優賞:ジェシカ・タンディ
脚色賞:アルフレッド・ウーリー
メイクアップ賞:マンリオ・ロケッティ、リン・バーバー、ケヴィン・ヘイニー
(主演男優賞、助演男優賞、美術賞、編集賞でノミネート)
1989年度(第47回)ゴールデングローブ賞
作品賞(ミュージカル・コメディ部門):『ドライビング Miss デイジー』
主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門):モーガン・フリーマン
主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門):ジェシカ・タンディ
1990年度(第44回)英国アカデミー賞
主演女優賞:ジェシカ・タンディ
(作品賞、監督賞、脚色賞でノミネート)
1990年度(第40回)ベルリン国際映画祭最優秀競演賞:ジェシカタンディ&モーガン・フリーマン
(金熊賞でノミネート)



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posted by ヒラヒ・S at 16:54| Comment(7) | TrackBack(0) | アメリカ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは( ̄▽ ̄)これは良さそう!好みですね〜(笑)モーガンさんは安定してますから。しかしアメリカ南部って腹立ちますね。
Posted by ともちん at 2017年05月09日 21:01
>ともちんさん
ありがとうございます(^^)これは良い映画でした!落ち着いたえいがです(笑)モーガンさんいいです。タンディーさん頑固です。
タンディーさんは『フライドグリーントマト』も好きです。

スイマセン大きなお世話ですが、せっかく記事がいっぱいあるのですから、タイトルの映画名の後ろに「ネタバレ・あらすじ・感想」って入れてみて下さい。
いごっそうさんから教わったんですが、これでヤフーとかの検索から来る人が10倍に、私はなったんです。
ま〜集客目的ではないかもしれませんが、アレだけ映画を見ていてその情報を埋もれさせるは惜しいという・・・・・・よろしければ検討してみて下さい。
Posted by ヒラヒ・S at 2017年05月09日 23:18
モーガン・フリーマン出てるだけで観たくなりますね。
映画内容的にもモーガン・フリーマンの好演が目に浮かびます。

ともちんさんの映画を観る量は凄いですよね(´∀`)
Posted by いごっそう612 at 2017年05月10日 00:50
>いごっそう612さん
ありがとうございます。地味ながら良い映画でした(^^)

ともちんさん、あの映画量はハンパないです〜
いろいろお考えもあるので、何とも言えませんが〜
不思議なもんで、ちょおっと心に隙間風が・・・・
Posted by ヒラヒ・S at 2017年05月10日 13:07
レビュアンさんこんにちは!
この人は当時最年長でしたっけ?違ったらごめんなさい。
私はお爺ちゃん、お婆ちゃん映画が好きで、誰がなんて言ってもスペースカウボーイを何回も見たり、最近は、ともちんさんにもあった92歳のパリジェンヌに号泣なのです。
味のあるお年寄りになりたい(お風呂から出ると猫がイロイロ舐めてくれるのは、発酵させて将来食べるためか?)
Posted by toikun at 2017年07月10日 09:47
>toikunさん
ありがとうございます(^^)最年長アカデミー賞ですね〜男性だと『黄昏』のヘンリーフォンダでしょうか・・・・
「スペースカウボーイ」はオールドファッションドな、いい映画でしたね。最後のいかにもセット風の月の場面でシナトラが流れるところなんか、いかにも旧きよき時代という・・・・
イーストウッドだと「人生の特等席」も良品でした。
『92歳のパリジェンヌ』はまだ未見です。
味のあるお年寄りというと、個人的にはマックス・フォン・シドーのようになれたらいいなぁ〜と思っております(^^;
Posted by ヒラヒ・S at 2017年07月11日 01:18
レビュアンさん。こんにちは。92歳は本当にかんがえさせられます。ともちんさんも御覧になってるし、家には、許可貰って画像もはっつけてあるので、お時間がございましたら、無理にとは申しませんが是非。
p.s.ともちんさんの鑑賞数は凄いですね!!!
驚き桃の木山椒の木!!!
Posted by toikun at 2017年07月14日 20:47
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