2017年12月05日

映画『ペーパームーン』父と娘の珍道中・完全再現ストーリー/感想・ネタバレ・あらすじ・ラスト

映画『ペーパームーン』(ストーリー・あらすじ 編)

原題 Paper moon
製作国 アメリカ
製作年 1973年
上映時間 103分
監督 ピーター・ボグダノヴィッチ
脚本 アルヴィン・サージェント
原作 ジョー・デイヴィッド・ブラウン


評価:★★★   3.0点



白黒の画面といい、詐欺を働きながら金を稼いだりする所といい、チャップリンの名作コメディー「キッド」を思い出しました。
子供を連れた「ロード・ゴーイング・ムービー」として評論家、一般ユーザーの双方から、大変評価の高い作品です。

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映画『ペーパームーン』ストーリー・あらすじ



葬儀が営まれているところに、モーゼ(ライアン・オニール)はやって来た。
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彼と昔深い中にあった女性が、自動車事故で死んだのだ。

そこには、アディ(テイタム・オニール)という9つの娘がいた。
モーゼ(ライアン・オニール)は、牧師夫婦からアディの唯一の身寄り、ミズーリの叔母の家に届けるように頼まれた。

モーゼは同じ方向に旅立つと言ってしまった手前、いたしかたなく引き受けた。
まずモーゼは最初に、交通事故を起こした加害者側から、示談金200ドルを脅すように取り、その金で新車に買い替えた。
そして、アディに切符を買って、汽車でミズリーに向かえと言った。
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しかし、アディはモーゼが手にした200ドルは、私のお金だと主張する。

そして、その金を寄越さなければ汽車に乗らないと主張した。
アディーはモーゼが実の父だと疑っていたのだ。
モーゼは、身に覚えが無いと、父親であることを否定する。
Moon-.jpgすると、アディーは「父親でなければ200ドルを返せ、返さないなら警察に訴える」と脅す。
モーゼは、200ドルで車を買ってしまった手前、アディーを車にのせミズリーに向かい走り出した。



そんなモーゼの商売は、聖書を詐欺まがいの手で売りつける事だった。
やがて、それを見ていたアディも、片棒を担ぐようになり、非凡な詐欺の才能を見せる。
<詐欺の手口>

そして、ニセモノの父娘コンビの詐欺は、相手の警戒心を緩ませ、稼ぎも順調に増えて行った。
2人の間で喧嘩は絶えないが、それでも少しづつ心が通い合うようになった。

そんな2人がカーニバルへ寄り、アディは「ペーパー・ムーン=紙の月」に座って記念写真を撮る。
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モーゼに一緒に撮ろうと言ったのだが、彼は女性ストリッパーのミス・トリクシー・デライト(マデリーン・カーン)に夢中で、取り合わなかった。
そして、彼女と彼女の付き人イモジンという黒人少女が、旅の道連れになった。
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最初は我慢していたものの、ついに抑えきれなくなったアディは、トリクシーと一緒なら旅はしないと、ストライキをしてまで抵抗した。
そしてアディーは、ある日泊まったモーテルで、トリクシーが別の男と浮気するように画策した。
その現場を見たモーゼは、トリクシーと別れて、また2人きりの旅に戻った。

トリクーシ―と旅している間、ほとんど稼がなかったモーゼは、酒の密造屋を相手に詐欺行為を働く事を計画した。
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作戦は上手く行き、密造屋を出しぬき620ドルを巻き上げたかに思えたが、その騙した相手の弟が保安官で逮捕される。
保安官事務所で、さんざん殴られ、厳しい尋問を受けているモーゼを、アディーの機転で逃げ出すことができた。
moon-hit.jpg2人は途中車を乗り換えたりして、どうにかミズリー州にたどり着いた。
しかし、そこには保安官たちが待ち構えており、有り金全てを奪われてしまう。
傷つき落ち込むモーゼに、アディーはまた二人で聖書を売ろうと語りかける。

しかし、モーゼはある決心を固めていた・・・・・・・・・・

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映画『ペーパームーン』予告


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映画『ペーパームーン』出演者

モーゼ・プレイ(ライアン・オニール)/アディ・ロギンス(テータム・オニール)/トリクシー・デライト(マデリーン・カーン)/ハーディン保安官(ジョン・ヒラーマン)/ジェス・ハーディン( 島香裕)/イモジン(P・J・ジョンソン)/フロイド(バートン・ギリアム)/オリー(ジェシー・リー・フルトン)/牧師(ジェームズ・N・ハレル)/牧師の妻(リラ・ウォーターズ)/ロバートソン(ノーブル・ウィリンガム)/駅長(ジャック・ソーンダース)/ウェイトレス(ジョディ・ウィルバー)/パール・モーガン(リズ・ロス)/法執行官(エド・リード)/リボン店の店員(ドロシー・プライス)/エドナ(ドロシー・フォースター)
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映画『ペーパームーン』受賞歴

1974年開催・第46回アカデミー賞:助演女優賞テータム・オニール(史上最年少受賞)

プレゼンターはチャールズ・ブロンソンとその妻ジル・アイルランドで候補者を紹介
【意訳】私は私の監督ピーター・ボグダノビッチと私の父に全ての感謝を捧げます。ありがとう。
【祖父チャールズ・オニール・意訳】この子の祖父から感謝を、この子の父親からも感謝を、そしてもちろんテータムも感謝してます。
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以下の文章には

映画『ペーパームーン』ネタバレ

があります。

(あらすじから)
全ての金を奪われたモーゼ。
moon-house.jpg彼はアディを、ミズリーの叔母の家に届けることにした。
叔母の家は、小ぎれいで、アディの夢だったピアノもあった。
優しい叔母や叔父が、アディを暖かく迎えてくれる。

モーゼは1人、車に乗り込み煙草に火をつけた。
moon-photo.jpg放心したように煙草をふかすモーゼ。
その手には、フェスティバルで撮った「ペーパームーン」の写真。

そこには、アディーからモーゼへと記されていた。

煙草も吸い終わり、車を発進しようとしたモーゼ。
その眼が、バックミラーに吸い寄せられた。
白い道を走るアディーが徐々に大きくなってくる。

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映画『ペーパームーン』ラスト・シーン


車から降りたモーゼが、アディーを待ち構える。
moon-las.gifモーゼは帽子を叩きつけて怒った。
アディーは「モーゼ!まだ200ドル貸したままよ。」と返す。
その時、無人のトラックが動き出した。

それを見た2人は、慌てて車を追いかけた。
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2人が乗った車の前には、白い道がどこまでも続いていた。
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posted by ヒラヒ・S at 17:05| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月02日

映画『グランドホテル』(1932年)脚本の革新・オールスター映画の元祖/感想・解説・スターの肖像

映画『グランドホテル』(感想・解説 編)



原題 Grand Hotel
製作国 アメリカ
製作年 1932
上映時間 112分
監督 エドモンド・グールディング
原作 ヴィッキ・バウム
原作戯曲 ウィリアム・A・ドレイク


評価:★★★☆   3.5点



この映画は当時の主役級スター5名集めた、オールスター作品の史上初の映画です。公開時はその贅沢さで空前のセンセーションを惹き起こしたと言います。
そんな豪華スターを過不足なく描くために採られた脚本が、並列に人々の物語を描く群像劇の様式でした。映画では始めて使われたこの脚本スタイルは「グランド・ホテル様式」と呼ばれ、映画史上に新たな広がりを与える一本になりました。

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映画『グランドホテル』予告

映画『グランドホテル』出演者

グルシンスカヤ(グレタ・ガルボ)/ガイゲルン男爵(ジョン・バリモア)/フレムヒェン:速記者/(ジョーン・クロフォード)/プライジング(ウォーレス・ビアリー)/クリンゲライン(ライオネル・バリモア)/オッテンクラーク博士(ルイス・ストーン)/センフ:給仕長(ジーン・ハーショルト)/ポーター(レオ・ホワイト)/シュゼット(ラファエラ・オッティアノ)
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映画『グランドホテル』受賞歴

1932年開催・第5回アカデミー賞:最優秀作品賞
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映画『グランドホテル』感想



この映画は、すでに歴史的評価も定まった古典作品と言って良い一本です。
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この作品が、未来永劫語り継がれるであろう資格を持つのは、それまで映画に無かった二つの要素を新たに生み出したからです。

その一つ目は、世界初のオールスタームービー(豪華スター共演)である点。
さらに、オールスタームービーを描くために、必然的に求められた脚本の新たなスタイルの発明がありました。

それが、この映画の脚本「グランドホテル方式」です。

この、同時並行で様々な人々の人生を描くという、今なら普通に見られる「群像劇」の映画劇の元祖が、この作品だという事です。

この映画では、舞台劇がベースにあるため一幕物の芝居のように、ホテルから大きく外にカメラは動きませんが、この映画の脚本を原型として、その後どれほど多様に花開いていったかを考えるのも、楽しいかとも思います。

参考までに、当ブログで紹介した映画から、群像劇をあげれば・・・・・・・・・・・

関連レビュー:4か国に渡る数奇な運命を描く
『愛と哀しみのボレロ』

20世紀を貫く人々の交響曲
クロード・ルルーシュ監督

関連レビュー:タランティーノの傑作
『パルプ・フィクション』

個性的な登場人物が織りなすストーリー
アカデミー脚本賞・カンヌ・パルムドール受賞作品

関連レビュー:多人種が日々衝突する米国
『クラッシュ』

人種対立の悲劇と希望
2005年度アカデミー作品賞、脚本賞、編集賞

関連レビュー:コミニューケーションを問う映画
『バベル』

ブラッド・ピット、役所孝司、菊池凜子他
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督

他にも、日本の三谷幸喜監督『有頂天ホテル』、ウェス・アンダーソン『グランド・ブダペスト・ホテル』などは、この古典を一捻りした作品です。
最近では日本の『エイプリル・フールズ』も、この形式の脚本としては良くできていると思いました。

また、オールスター・ムービーという目線で見れば、1960年公開の『オーシャンと十一人の仲間』から始まる『オーシャンズシリーズ』や、『エクスペンダブルズ』、更には『アベンジャーズ』だって、この映画が元祖だと言えるでしょう。

そんな歴史的な1本という事で、映画史に興味がある方ならご覧になる価値はあるかと思います。

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映画『グランドホテル』解説

オールスタームービー(豪華俳優共演映画)の誕生


最初のオールスター映画のアイデアは、MGMスタジオの製作部長によって考えられたといいます。
当時の常識は、1人か2人の大スターを使って映画を撮るのが、最も生産コストが下げられ、利益を最大化にできるという考え方でした。
しかし、『グランドホテル』は当時の常識を打ち破り、MGMスタジオのトップ級のスター5人を登場させ、結果的にスタジオ史上で最も収益をあげた映画の1つになりました。

この映画がどれほどセンセーショナルだったかは、ハリウッドのチャイニーズシアターのプレミア上映に数千人もの野次馬が集まったことでもうかがいしれます・・・・・・

【大意】チャイニーズシアターで映画産業初の驚くべき出演者がキャステイングされた、注目の「グランドホテル」のワールド・プレミアが開催され、ライトアップされた沿道には数千もの人々が、大スターを見にアメリカ中から集まった。シアターの前には、映画と同じグランドホテルのフロントが作られ、スターがチェックインする(1:27秒まで)


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映画『グランドホテル』解説

5人の大スター紹介


グレタ・ガルボ


Grand-ballet.pngグレタ・ガルボ(Greta Garbo、1905年9月18日 - 1990年4月15日)は、スウェーデン生まれのハリウッド映画女優。本名はグレータ・ルヴィーサ・グスタフソン(Greta Lovisa Gustafsson)で、ハリウッドのサイレント映画期ならびにトーキー映画初期の伝説的スターである。3度のアカデミー主演女優賞へのノミネート経験があり、1954年に「輝かしく忘れがたい演技」に対してアカデミー名誉賞が贈られている。また、1935年の『アンナ・カレニナ』と1936年の『椿姫』で、ニューヨーク映画批評家協会賞 主演女優賞を受賞している。(wikipediaより)

サイレント時代からの伝説の大女優で、トーキー映画の初期にも活躍しましたが、1941年にガルボはまだ35歳で引退をします。
その理由はいろいろ言われるものの、個人的に思うのは、言葉にスウェーデン訛りがあってトーキーだと役が限られてくるという事もあったのではないでしょうか・・・・・・・
そんな、訛りと役者の関係は、時代が下ってシュワルツネッガーも同様の問題で、苦しんでいます。
関連レビュー:シュワちゃんと訛りの関係
『ターミネーター』

低予算で作られた傑作映画
ジェームズ・キャメロンの出世作

この映画でもグレタ・ガルボがロシア人バレリーナを演じたのは、そんな訛りの問題があったと思います。


ジョン・バリモア


grand-Jhon-barrymore.jpgジョン・バリモア(John Barrymore、本名:John Sidney Blyth、1882年2月15日 - 1942年5月29日)は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア出身の俳優。サイレント期から活躍した映画スターの一人であり、兄のライオネル・バリモア、姉のエセル・バリモアと共に「バリモア三兄弟」として名を馳せた。ドリュー・バリモアの祖父にあたる。

この映画のプライジングを演じたライオネル・バリモアの弟さんだそうです。
二枚目俳優として有名だったようですが、14歳の時からアルコール依存に近く、4度の結婚もすべて失敗し、後年には自己破産をし、晩年は貧しい生活を余儀なくされ、60歳で亡くなったそうです。


ライオネル・バリモア


Grand-Lionel.pngライオネル・バリモア(Lionel Barrymore、1878年4月28日 - 1954年11月15日)は、アメリカ合衆国の映画俳優、舞台俳優。
イングランド人俳優モーリス・バリモア(Maurice Barrymore、本名 Herbert Arthur Chamberlayne Blythe)と米国の女優ジョージアナ・ドリュー(Georgiana Drew)夫妻の長男として生まれる。本名ライオネル・プライス。妹エセル・バリモア、弟ジョン・バリモアも高名な俳優である。『自由の魂』(1931年)では大酒飲みで、常識にとらわれない心を持った刑事弁護士を演じてアカデミー男優賞を得た。(wikipediaより)

ライオネル・バリモアも、1931年にアカデミー賞・男優賞を『自由の塊』で受賞した名優で、サイレント時代から数々の映画に出演しました。
この映画では実直な中年男を演じていますが、実は悪役でも強い個性を発揮します。
有名な役では、アメリカ映画協会(AFI)が選んだ「ヒーローと悪役ベスト100」で悪役の6位に入った、『素晴らしき哉、人生』の悪辣な銀行家ポッターの役があります。

関連レビュー:アメリカの良心を描く古典映画
『素晴らしき哉、人生』

アメリカのクリスマスの国民的映画
フランク・キャプラ監督、ジェームス・スチュワート主演



ジョーン・クロフォード


grand-flem.pngジョーン・クロフォード(英: Joan Crawford、1904年頃3月23日 - 1977年5月10日)はアメリカ合衆国テキサス州サンアントニオ出身の女優。映画、舞台、テレビで活躍した。
1925年に映画製作会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤー (MGM)と映画出演の契約を結び、クロフォードの本格的な女優人生が始まっている。徐々に自身を売り込むことに成功し始め、1920年代の終わりには流行の最先端をいくフラッパーを代表する女優として世界的に有名になった。1930年代になると、クロフォードの人気は当時のMGMの看板スターであるノーマ・シアラーやグレタ・ガルボと並び賞されるようになった。(wikipediaより)

この人も大スターですが、いろいろと話題に事欠かない人で・・・・・・・
一番有名なのは、ハリウッドを代表するもう一人のレジェンド、大女優のベティ・デービスとの確執でしょうか。
関連レビュー:凄まじい確執バトル
『何がジェーンに起こったか?』

ベティ・デービスとジョーン・クロフォードの闘い
泥沼のビッチ対決を徹底解説!

しかし、この映画でも、グレタ・ガルボと一悶着あったようです。
そもそもグレタ・ガルボは、MGMのトップ女優として君臨しつつも、ジョーン・クロフォードが人気を獲得し始めたため、強い対抗心があったようです。
たとえば映画の中で、グレタ・ガルボとジョーン・クロフォードが同一シーンに出て来ないのは、お互いに牽制しあったためだといいます。
そんな二人の角突き合いのエピソードを1つ。
ジョーン・クロフォードは、この映画で大先輩グレタ・ガルボにたびたび話しかけようとし、会うたびに"こんにちはガルボさん"と、広間ですれ違うだけでも挨拶を欠かさなかったそうです。
しかし、ガルボは決して返事を返さず、それでクロフォードも諦め何も言わなくなったのでした。
そうしたところ、静かに横を通り過ぎたクロフォードを呼び止め、ガルボは"何か私に言うことがあるんじゃなくて?"と尋ねたといいます。

こわ〜〜〜〜〜〜〜
そんなことも含みつつの、この映画でした。


ウォーレス・ビアリー


Wallace Beery 2.gifウォーレス・ビアリー(Wallace Beery, 1885年4月1日 - 1949年4月15日)は、アメリカ合衆国ミズーリ州カンザスシティ出身の俳優である。
1913年から映画にも出演するようになる。1916年には女優のグロリア・スワンソンと結婚するが、ビアリーの飲酒等が問題となり3年後に離婚している。
トーキーの時代に入ってからはメトロ・ゴールドウィン・メイヤーと契約し、1930年の『ビッグ・ハウス』ではアカデミー賞にノミネートされ、翌年の『チャンプ』でアカデミー主演男優賞を受賞するなど、個性派俳優として成功した。1934年の『奇傑パンチョ』でヴェネツィア国際映画祭主演男優賞を受賞。
1949年(昭和24年)4月15日、死去した。満64歳没。(wikipediaより)

この人も1932年当時、最高額の出演料を記録したほどの大スターでした。
36年のキャリアの中で、約250本の映画に出演しています。
しかしこの人も、相当クセの強い人のようで・・・・・
最初の妻の女優グロリア・スワンソン自叙伝によると、ビアリーは結婚式の夜に彼女をレイプし、彼女が妊娠していた時にだまして堕胎薬をのみこませ、中絶をさせたといいます。
更に、俳優ミッキー・ルーニーの自伝には、スタジオのボスであるルイスB.マイヤーが、ビアリーについて「セットの物を盗んだり、彼が多くのトラブルを生んでいる」と、スタッフに文句を言われ「あいつはクソッタレだが、俺たちのクソッタレだ」と言ったと書かれ、金を生むビリーに文句は言えなかったと書かれています。


こうしてみるとサイレント時代、ハリウッド黄金期の銀幕のスター達は、とてつもないお金を稼いでいたはずですが、あまり幸福な人生ではないような・・・・・・・・・・

成功というのは難しいものだと、つくづく思わずにいられません。


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posted by ヒラヒ・S at 16:31| Comment(0) | アメリカ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月29日

古典映画『グランドホテル』(1932年)5大スター共演!完全再現ストーリー/あらすじ・ネタバレ・ラスト・結末

映画『グランドホテル』(ストーリー・あらすじ 編)



原題 Grand Hotel
製作国 アメリカ
製作年 1932
上映時間 112分
監督 エドモンド・グールディング
原作 ヴィッキ・バウム
原作戯曲 ウィリアム・A・ドレイク


評価:★★★☆   3.5点



この映画は当時の主役級スター5名集めた、オールスター作品の史上初の映画です。公開時はその贅沢さで空前のセンセーションを惹き起こしたと言います。
そんな豪華スターを過不足なく描くために採られた脚本が、並列に人々の物語を描く群像劇の様式でした。映画では始めて使われたこの脚本スタイルは「グランド・ホテル様式」と呼ばれ、映画史上に新たな広がりを与える一本になりました。

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映画『グランドホテル』あらすじ



電話の交換手の手が忙しく働き、その声は「グランド・ホテルですがどこにおつなぎしますか。」と問いかける。
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Grand-born.png一方フロントから電話しているのは給仕長のセンフ(ジーン・ハーショルト)だった。
彼は妻に子供が生まれそうで気が気ではなかった。

grand-cli.pngまた通話料を気にしながら、ロビーから電話している一人の男。
彼は、医者から余命わずかとの宣告を受けた、クリンゲライン(ライオネル・バリモア)だった。

そして人生最後に、全財産をこのホテルで散財すると友人に告げた。

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そして別のブースでは、クリンゲラインの勤める会社の社長プライジング(ウォーレス・ビアリー)も電話していた。

プライジングの会社は業績不振で、合併に活路を見いだそうと、サクソニア社との会談を翌朝にひかえていた。
万が一に合併が上手く行かなければ、会社は倒産しかねないと義父に訴えていた。

grand-balontel.pngさらにホテルに宿泊する有名なバレエのプリマドンナ、グルシンスカヤ(グレタ・ガルボ)の付き人シュゼット(ラファエラ・オッティアノ)は、リハーサルを休むと劇場に電話していた。
また別の電話では、フォン・ガイゲルン男爵(ジョン・バリモア)が金の工面の電話をしていた。
彼は、グルシンスカヤの動向を探って、何事かを企んでいるようだった。

そんな様々の人々が行き交う、グランドホテルの混雑するロビーで、ガイゲルン男爵と、クリンゲライン、オッテンクラーク博士(ルイス・ストーン)は出会い言葉を交わす。
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そして、ロビーのフロントには、速記者のフレムヒェン(ジョーン・クロフォード)が明日の会議の準備のため、プライジング社長に呼ばれてやって来た。
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プライジングが風呂を使っている間、廊下で待つフレムヒェンを見て、ガイゲルン男爵が誘惑した。

話すうちに、フレムヒェンも男爵に好意を持ち、明日バーでデートする約束をする。

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その同じ宿泊階にはバレリーナのグルシスカヤ()が、具合が悪いとベッドにいた。

しかし、実際は人気が落ちてきたのを苦に、踊るのを嫌がっていたのだ。
周囲がおだてて、ようやくグルシスカヤは劇場へ向かった。

それと入れ換えにガイゲルン男爵を訪ねて来たのは、5000マルクの借金の代わりにバレリーナ・グルシンスカヤの部屋から真珠を盗むよう脅しているギャングだった。
ガイゲルン男爵は、今夜それを決行すると約束して、男に汽車の手配を命じた。
そして男爵は盗みの準備に入った。
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Grand-letter.png一方フレムヒェンはプライジングの口述をタイプしていた。
プライジングもフレムヒェンの容姿に魅力を感じ出し、誘惑しようとした。
しかし、サクソニア社との合併の鍵である“マンチェスター社との取引が不成立”との電報が入り、プライジングは頭を抱え、フレムヒェンに今日は帰れと言った。


グルシンスカヤの部屋に侵入した、ガイゲルン男爵は宝石箱から真珠を盗む。
Grand-alone.gifしかしそこに、グルシンスカヤが帰ってきて、ガイゲルン男爵は部屋に隠れる。
その晩の公演から逃げ出して来たグルシンスカヤは、マネージャーからもうお終いだと言われた。
グルシンスカヤは「一人にしてと」部屋に閉じこもった。

彼女は絶望し自殺を図ろうとする。

grand-beaut.gifガイゲルン男爵は黙っていられず、彼女のファンで思わず部屋に忍び込んだと声をかけ、姿を現す。
そしてガイゲルン男爵はグルシンスカヤの美しさに魅了され、彼女も言葉を重ねるにつれ男爵に好意を持つようになる。(左/男爵:かつて私の人生で、あなた以上に美しいものを見たことが無い。)


翌朝、交換手が男爵の部屋は誰も出ないと話す。
恋に落ちたグルシンスカヤと男爵は、彼女の部屋で一緒に朝を迎えたのだ。
一方プライシングは合併問題で、マンチェスター社との関係をサクソニア社から問い詰められ、窮地に追い込まれていた。
真剣にグルシンスカヤに恋をしたガイゲルン男爵は、自分が真珠泥棒であることを打ち明け、彼女に真珠を返した。
その告白にグルシンスカヤは混乱するものの、最後は男爵の真剣な懺悔に、彼の愛情を信じた。

そして時は経ち、一日中プライシングはサクソニア社と合併交渉をした、ついに相手は合併しないと席を立った。
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追い詰められたプライシングは、マンチェスター社と取引が成立したと嘘をつき、合併を同意させた。

プライシングは嘘を悔やみ、翌朝マンチェスター社との再交渉に直接ロンドンに飛ぶことを決意する。
ともかく長い交渉が終わり、速記者フレムヒェンを相手に楽しもうとバーに探しに行く。

バーでは、クリンゲライン、オッテンクラーク博士が共に酒を酌み交わし、ガイゲルン男爵とフレムヒェンがダンスを踊っていた。
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上(フレムヒェン:昨日とまるで違う感じがする。/ガイゲルン男爵:昨日は昨日さ)

踊りながらも、金策に行き詰まった男爵の顔色は冴えなかった。
バーを楽しんでいたクリンゲラインは、プライシングと出会うが、彼の横柄な態度に口論となる。
2人の言葉は徐々にヒートアップし掴みあいのケンカとなり、プライシングはクリンゲラインにクビだと言い放った。
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grand-bar.pngフロントでは、給仕長のセンフがまだ生まれない子供にヤキモキしていた。
そして、プライシングはロンドンに行くが秘書がいると、金をちらつかせフレムヒェンを口説き、彼女も貧しい生活から抜け出せるならと、その晩ホテルに泊まることを受け入れた。

グルシンスカヤは恋の喜びを溢れさせながら劇場に向かい、ロビーにいた男爵に、明日の汽車に必ず乗ってと念を押した。
男爵はグルシンスカヤを見送りながらも、5,000マルクの金策に頭を悩ませていた。
そこにクリンゲラインが、カジノに行こうと声をかけた。
それを聞いたガイゲルン男爵は、カード・ギャンブルで金を作ろうとして、たちまち破産した。
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その一方、クリンゲラインは連戦連勝だった。
興奮したクリンゲラインは、飲みすぎて酩酊し意識を失う。
grand-walet.png介抱をしたガイゲルン男爵は、借金返済のため部屋の床に落ちた1万4千マルクの入った、クリンゲラインの財布を盗んだ。
しかし眼を覚ましたクリンゲラインは、自分の人生が詰まった財布だと、必死になって探し続ける。
それを見たカイゲルン男爵は、ここに落ちてたと財布を返した。

いよいよ金策に困ったガイゲルン男爵は、プライジングの部屋へ泥棒に入った・・・・・・・・

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映画『グランドホテル』予告

映画『グランドホテル』出演者

グルシンスカヤ(グレタ・ガルボ)/ガイゲルン男爵(ジョン・バリモア)/フレムヒェン:速記者/(ジョーン・クロフォード)/プライジング(ウォーレス・ビアリー)/クリンゲライン(ライオネル・バリモア)/オッテンクラーク博士(ルイス・ストーン)/センフ:給仕長(ジーン・ハーショルト)/ポーター(レオ・ホワイト)/シュゼット(ラファエラ・オッティアノ)
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これ以降

映画『グランドホテル』ネタバレ

があります。ご注意ください。

(あらすじから)
プライジング社長は、続き部屋を取っていたフレムヒェンの元を訪れた。
grand-kill.jpgプライジングがフレムヒェンを口説いている時、彼の部屋で動く影を見つけた。
そこにガイゲルン男爵を見つけ、財布を盗みに入った事を認めた。
男爵は詫びるが、激昂したプライジングは無抵抗の彼を殴り殺す。
カイゲルン男爵の死体を見て、衝撃を受けたフレムヒェンは、クリンゲラインの部屋に飛び込んだ。

そして、クリンゲラインをプライジング社長の部屋へ向かわせ、自らはクリンゲラインの部屋で泣き崩れた。

grand-police-call.pngプライジングは、ガイゲルン男爵が泥棒で正当防衛で殺したと主張し、スキャンダルを避けるために、フレムヒェンがクリンゲラインの部屋にいたことにしてくれと頼む。
クリンゲラインは、スキャンダルが何だ、殺人事件が発生したのだと、警察に電話すると言う。

プライジングは、役職や金を与えるから通報しないでくれと、彼に懇願する。
しかしクリンゲラインは、もう会社には戻らないから、関係ないと警察へ電話した。
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時に朝の3時、舞台で喝采を浴び、恋に浮かれたグルシンスカヤは、この後のイタリアの休暇が待ちきれずにいた。
そして、ガイゲルン男爵の悲劇を知らず、彼の部屋の電話を鳴らし続けた。


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翌朝、グランド・ホテルからガイゲルン男爵は遺体で運び出され、プライジングは手錠をかけられ警察へ連行された。

フロントでは、遅れて給仕長のセンフが仕事に就いたが、まだ生まれない子供に心配が募る。
そして、男爵の事件を知りショックを受ける。

クリンゲラインはフレムヒェンと言葉を交わす。
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フレムヒェンはガイゲルン男爵を愛していたといい涙を流し、クリンゲラインはそれを慰める。

フレムヒェンはガイゲルン男爵も自分も、お金のためにこんな苦労をするのだと詠嘆した。
それを聞いたクリグラインは、私はお金が出来たので一緒にパリに旅行に行こうと誘い、フレムヒェンもあなたはとてもいい人だからと、その申し出を受けた。
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事件を知ったグルシンスカヤの付き人シュゼットや周囲の人間は、男爵がもう汽車に乗って待っていると嘘をつき、グルシンスカヤはそれを信じて急いでホテルを発った。


その後には新たな客が訪ね、給仕長にも男の子が産まれて喜びの顔を見せた。
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クリンゲラインとフレムヒェンも共に、明るくパリに旅立つ。

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映画『グランドホテル』ラスト・シーン



grand-last.pngクリンゲラインとフレムヒェンを見送るオッテンクラーク博士。

「グランドホテルはいつも変わらない。人が来て去って行く。何事もなかったように」と呟いた。

そのホテルのロビーには「美しき青きドナウ」のワルツが流れ、人々が流れるように行き交っていた。
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posted by ヒラヒ・S at 18:14| Comment(0) | アメリカ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする