2017年10月06日

映画『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』ホラーの歴史・恐怖の革新/感想・あらすじ・解説・意味

ゾンビによる「人間の主張」




評価:★★★★   4.0点

このメチャクチャB級の映画を取り上げるのは、この映画が自分の見た初めてのゾンビ映画で、その印象が鮮烈であるからだ。
しかし、この映画における「ゾンビ=ザ・リビング・デッド=生ける死者」という恐怖の存在は、それ以前の恐怖とはその本質として一線を画すように思われてならない。

『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』あらすじ


父の墓参りの途中、バーバラと兄のジョニーは生ける屍(ゾンビ)に襲われる。兄を殺された恐怖と悲しみの中、バーバラは近くの民家に逃げ込む。民家には黒人青年のベンのほか、若いカップル、中年夫婦と大怪我を負ったその娘が集まってくるが、外部との連絡も取れないまま、周囲はゾンビの群れに取り囲まれていた。ドアや窓を塞ぎゾンビの侵入を防いだうえで脱出の方策を探るベンに対し、地下室に籠ることにこだわるハリーが対立する。ゾンビたちが人間を食い殺していることをテレビで知ったバーバラたちは、最寄りの避難所への脱出を試みる。(wikipediaより)

『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』予告




(原題 NIGHT OF THE LIVING DEAD/製作国 アメリカ/製作年 1968/上映時間 96分/監督ジョージ・A・ロメロ/脚本ジョン・A・ルッソ/原案ジョージ・A・ロメロ)

『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』出演者


ベン(デュアン・ジョーンズ)/バーバラ(ジュディス・オーディア)/ハリー・クーパー(カール・ハードマン)/ヘレン・クーパー(マリリン・イーストマン)/トム・レノックス(キース・ウェイン)/ジュディ・ジャクソン(ジュディス・リドリー)/カレン・クーパー(カイラ・ショーン)/ニュースキャスター(チャールズ・グレッグ)/共同墓地のゾンビ(ビル・ハインツマン)/ウォルト・マクレラン(ジョージ・コサナ)/リポーター(ビル・カーディル)/ワシントンリポーター(ジョージ・A・ロメロ)


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『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』感想



この1968年という年は「猿の惑星」の公開された年であり、その映画にも描かれた脅迫症的な色は、アメリカ社会の不穏な状況と無縁ではなかったはずだ。
その社会情勢の陰鬱さは、この映画と通低した闇の恐怖として人々の心の中に在っただろう。
ここには、アメリカにおける公民権運動=黒人達マイノリリティの権利拡大を求める行動や、ベトナム戦争の黄色人種との闘いを、恐怖として感じとった白人達の心情が少なからず反映されている。

実際のところ、「猿」や「ゾンビ」を「黒人」と置き換えたときに、そのアカラサマな拒否反応と嫌悪感に苦笑をせざるを得ない。

しかし、理由が何であれこの映画における「ゾンビ」という存在の、オリジナリティは高く評価すべきだと思う。


『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』解説

怪奇・恐怖映画の系譜


そもそも映画というジャンルはその初期から恐怖や驚異を売り物にしてきた。
1902年「月世界旅行」

1920年「カリガリ博士」

1922年の「吸血鬼ノスフェラトゥ」

1931年「フランケンシュタイン」


1931年「ドラキュラ」

1933年「キングコング」


こう並べて来ただけで、映画と猟奇性の関係がどれほど密接だったかが知れよう。
事実、猟奇的なキャラクターを描いた作品は、いずれも大ヒットを記録している。
映画におけるヒットの要素として、新たな恐怖や驚異を描くという事がどれほど効果的かという証明だったろう。
Furank.jpg恐怖というものを最も鮮明に伝え得るメディアが映画であるというのは、映像が持つその刺激量が文章に較べ圧倒的に高いからに違いない。
それを考えれば、恐怖とはそもそも映画=映像的なモチーフだといえるだろう。
たとえば、フランケンシュタインの顔に刻まれた縫合跡や首から出た端子など、傷が付いた人間というイメージだけでも、どれほど強く人の感情を刺激するかは一目瞭然ではないだろうか。


『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』解説

ゾンビのユニークさ


そんなフランケンシュタイン的な傷の衝撃を拡大すれば「ゾンビ」になるだろう。
また、人を襲撃し「ゾンビ」に咬まれれば「ゾンビ」という、無限拡大のアイディアは「吸血鬼」う点では「吸血鬼」の遺伝子を引き継ぐものである。


しかし、この「ゾンビ」というキャラクターを分析してみるとユニークな点が明らかにあり、それゆえにホラーの一つのジャンルとして確立し得たと思う。
そのユニークさとは、恐怖をもたらすのが「ゾンビという人間」である(あった?)という事実である。


かつてのホラーの主役たちは、基本的に人間以外の存在であった。
怪物や妖怪や幽霊が生み出す物語は、その基本的なキャラクター設定によって、神の化身であるのか悪魔であるのかの違いはあるにしても、等しく「神」というコインの裏表であった。
そこには「神」を真中において、人間存在の善悪を問うという構図を内包していた。

Night-of.jpgしかしゾンビにおいては、そこに神の介在を見出しづらい。
なぜなら、ゾンビとは「壊れた人間」であって、それは何らかの絶対者の化身というより、「人間のなれの果て」として見るのが素直な解釈だからだ。

すなわち「ゾンビ」によって映画史上初めて、恐怖は「人」それ自体に在るという真実に人類はたどり着いたのだ。
つまりは恐怖が神や悪魔など人間の外部からもたらされるものという、従来の恐れの概念が覆った初めての恐怖キャラクターなのである。

であればこそ「ゾンビ」は集団化し、正常な人間を次から次に襲い続ける。
それは「ゾンビ」が、何らかの「超絶的な力」の発露としてあるのではなく、普遍的な「人の持つ異常」を表しているからに違いない。
人が等しく持つ「異常」であれば、その顕在化は即ち人類全体を覆っていくのが必然であるだろう。


そう考えて来た時、初めて「ゾンビ」を殺す?事に対する、罪悪感の無さが納得できるのだ。
今や、西部劇のインデアンのように絶対的悪者を想定しづらい現代社会にあっては、そのうち「エイリアン」ですら悪役として殺してはいけないと言われる可能性すらある。

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それは、上で述べたように「ゾンビ」が人間自身の「悪の象徴」として存在するが故に、たとえば人体の「ガン細胞」を取り除く事と同様に、むしろ必要な行為と見なされるからではないだろうか。

こう整理してきて始めて、「ゾンビ」が笑いに結びつくのも了解されるのだ。
つまりは人間自身の醜さ滑稽さ異様さという「人間存在の劣悪さ」を「ゾンビ」として目の当たりにする時、人はそのグロテスクなデフォルメされた人間戯画を見て、自らも持つ欠点の表れに苦笑と憐憫と、そして多少のシンパシーを持つに違いない。


そう思えば「まぁ〜身内のやるこったから、大目に見てやんな」という親類的なシンパシーも感じたりもする・・・・・・・

いずれにしても、総括して「ゾンビ」という存在を考えた時、それは「恐怖の人間回帰」、「恐怖の民主化」だと言えるだろう。


関連レビュー:人種差別を感じるSF
『猿の惑星』

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チャールトン・ヘストン主演のオリジナル版


関連レビュー:サイコ・ホラーの元祖
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2017年10月04日

名作映画『ショーシャンクの空に』再現ロードショー/あらすじ・ネタバレ・感想・ラスト

『ショーシャンクの空に』(ストーリー・あらすじ編)



原題 The Shawshank Redemption
製作国 アメリカ
製作年 1994
上映時間 143分
監督・脚本 フランク・ダラボン
原作 スティーブン・キング


評価:★★★★★ 5.0点



スティーブン・キングの『塀の中のリタ・ヘイワース』を原作とする、この映画の開放感は何事かと思います。
この作品は、過去の脱獄映画とは違い、獄中での生活の重苦しさや、息苦しさは、ある種の象徴的な意味を持っていると感じました・・・・・

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『ショーシャンクの空に』あらすじ



1947年アメリカ・メイン州。
Shaw-judge.jpg銀行の若き副頭取、アンディ・デュフレーン(ティム・ロビンス)は、妻がプロゴルファーのクウェンティンと浮気しているのを知り、ヤケになって深酒をして泥酔して寝た。
しかし翌朝、アンディの妻と愛人クウェンティンの射殺体が発見されると、殺人容疑でアンディが逮捕され、裁判にかけられた。
無実の主張も空しく、ついに冤罪の身でショーシャンク刑務所に服役する。

shaw-push.gifアンディ他数人の新人受刑者を前に、ハドレー主任刑務官(クランシー・ブラウン)とノートン所長(ボブ・ガントン)は自己紹介をした後、問題を起こさないよう釘をさした。
(右:わかったのか!このへタレな、クソ野郎!)

その晩ハドレー刑務主任は、新人の1人が泣き続けたのを警棒で殴り、後に死に至るほどの傷を負わせた。

shaw-redfirst.jpg収監されてもアンディーは、容易に周囲と交わらなかった。
しかし、看守の眼を盗んで何でも調達する、調達係レッド(モーガン・フリーマン)とは徐々に親しくなっていった。

そんなある日、アンディーは倉庫内でボグズ(マーク・ロルストン)率いるグループに、性的暴行を受ける。
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その後もアンディに対する暴行は定期的に続き、その都度傷を負っても抵抗し続け、何年たってもその戦いは終わらなかった。

Shaw-roofwork.jpgしかしある時、ショーシャンクの受刑者に塀の外での労働作業の依頼があった。
服役している者達は、外に出たいと熱望したが、レッドは刑務官に賄賂を渡し、彼の仲間を作業員に指名させ、その1人にアンディを入れた。

その作業中アンディは、ハドレー主任刑務官が同僚と世間話をしているのを聞く。
それは遺産分与を受けるのだが、相続税でほとんど残らないという愚痴だった。
shaw-beer.pngアンディは、元銀行家の知識を生かし、相続税逃れの方法を伝授し、さらには必要な書類も自分が作成できると言った。
ハドレーがすっかり乗り気になると、アンディーは「もし成功したら、全員にビールをおごれ」と交換条件を出した。
そしてハドレーの問題は解決し、仲間たちはビールにありつくことができた。

shaw-Rita.gifそんな事から、アンディとレッドはますます親密になって、女優リタ・ヘイワースの映画が所内で上映された時も一緒に見た。
アンディーは冗談で、リタ・ヘイワースを手に入れてくれとレッドに無理な注文を言った。

しかし、ボグズ一味の暴行は相変わらずで、ある日抵抗したアンディは半殺しの目に遭い、病院送りとなる。
しかし、1ケ月の入院から戻ってみると、ボグスはショーシャンクから消えていた。
遺産の件で恩を感じたハドレー刑務主任が、ボグズを半身不随の身にしていたのだ。

Shaw_norton1.jpgそしてアンディが退院して、自分の房に戻ると、リタ・ヘイワースのポスターが「退院祝い」としてレッドから贈られていた。
そして、アンディーを待っていたのは、ショーシャンク刑務所所長ノートンも同じだった。
所長はアンディの経理能力を、自らのために利用しようと目論んでいた。

アンディーは、図書係に配置換えになり、その図書室には、刑務官達が税務処理の依頼で列をなした。
更に所長は自らの汚職を糊塗するために、アンディーに裏帳簿の作成管理を任した。
こうしてアンディは、刑務所内でその金融実務の知識を振るい、独自の地位を獲得していった。

shaw-Brooks.jpgそんな時、図書係の同僚、囚人ブルックス(ジェームズ・ホイットモア)の仮釈放が決まったが、しかし老人の彼は、外の世界に出るのを恐れていた。
しかし、外に出されたブルックスは、ついに外界に適応できず、自らのアパートで首を吊って自殺してしまう。

ブルックスからの悲痛な手紙を読んだレッドも、自分も同じように死ぬかもしれないと思った。

それでもアンディーは、所内の環境を良くしようと、州議会に働きかけて本やレコードを増やしていった。
そんな戦利品の『フィガロの結婚』のレコードを、無断で所内に流し独房に放り込まれたりもする。
【意訳】(レッド・ナレーション)この日の、2人のイタリア人レディーの歌声については、何も知らなかった。真実を言えば、知りたくなかった。ある種の事は言わぬが花なのだ。私は、彼女たちの歌が言葉に出来ないほど美しく、そしてそれが心を切なくさせたと思った。
【意訳】(レッド・ナレーション)私は、その声が高らかだったと言いたい。灰色の地であえて見る誰の夢よりも、高く遠くに響いた。それは美しい鳥が羽ばたき、我々のくすんだ小さな鳥かごや、この壁を消し去ってしまったかのようだった・・・・・そのわずかな間・・・・ショーシャンクの残らず全ての者達は、自由を感じていた。だがそれはウォルデン(所長)をものすごく怒らせた。
ウォルデン:ドアを開けろ。ドアを開けろ!デュフレーン、このドアを開けろ!お前に警告する。それを止めろ!/ハドリー主任:お前大変だぞ。
(レッド・ナレーション)そのささやかな快楽で、アンディーは2週間独房に入れられた

しかしアンディーは、以後も刑務所内の改善を続け、図書室を充実し、更には受刑者たちに勉強をさせ、資格を取らせるようになる。
アンディーが刑務所内の環境を変革し、刑務所に適応していく中、アンディーの運命はある事件によって、転機を迎える・・・・・・・・・

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以降の文章に

『ショーシャンクの空に』ネタバレ

があります。ご注意ください


(あらすじから)
shaw-Tommy.jpg
1965年ショーシャンクに、トミー(ギル・ベローズ)という若い囚人が入所してきた。

彼は勉強をアンディーから教わるなどして、交流を深めていく。
そしてある日トミーは、彼がトマストン刑務所でエルモという男から聞いた話を打ち明けた。
それはエルモという男こそ「アンディー事件」の真犯人だという確かな証言だった。

アンディは、冤罪をこれで晴らせると、ノートン所長に再審請求をしたいと訴えた。
しかしノートン所長は、自分の不正の生き証人を塀の外に出す積りはなく、その請求を拒否した。
さらにアンディに1か月の懲罰房行きを命じ、ついには証言者のトミーを「脱獄を謀った」として、ハドレー主任刑務官に射殺させてしまう。
所長はアンディの懲罰房で、トミーの死を告げた。
さらに従わなければ、図書室の廃止や、ゲイと同室とし性的暴行を黙認するなどと脅した。

こうして、冤罪を晴らせないと知ったアンディは、周到に練り上げて来た計画を実行に移し、19年かけて掘ったトンネルを抜け、雷雨の一夜脱獄を成し遂げた。
【意訳】(レッド・ナレーション)アンディーは自由に向けて、汚れた糞尿の臭いのする500ヤードを這いずって行った。私には想像も出来ないし、たぶん絶対同じことをしたくない。500ヤード。その長さは、フットボール競技場の5面分だ。ハーフマイルに少し足りない長さだ。

外に出たアンディーは、銀行に向かうと所長の不正蓄財した金を払出し、新聞社に所長の不正を告発した。
こうして、ハドレー主任は殺人容疑で逮捕され、ノートン所長は自らの頭に向け拳銃の引き金をひいた・・・・・
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『ショーシャンクの空に』ラストシーン


40年の刑期を迎えたレッドは、仮釈放を認められた。
しかし、レッドは塀の外に出て途方に暮れ、ここで生きて行けるのかと自問自答する。
そんな時、アンディーと刑務所内で話していた約束を思い出し、アンディの待つ地に向かうバスにレッドは乗った。
【意訳】
(レッド・ナレーション)必死に生きるか、必死に死ぬか。それはいまいましいが真実だ。
(レッド・ナレーション)私の人生にとって2度目の犯罪に関わった。仮釈放違反。私は、道路封鎖して探すかとも疑った。だが、こんな老いぼれを探そうとはしなかった。
レッド:テキサスのマクナリー行き?
(レッド・ナレーション)自分が興奮しているのを発見した。じっと座っていることも、頭を背もたれに付けられないほどに。私はこの興奮は、自由な人間だけが、何にも縛られず自由で長い旅を始める人が、感じられるものだと思った。
【意訳】
(レッド・ナレーション)私は国境を越えたいと望んだ。
私は友に会って、そして握手したいと望んだ。
私は太平洋が、自分の夢で見たように青いことを望んだ。
それが望みだ。
アンディー:アンタは、ものの入手方法を知ってるように見えるよ。/レッド:俺は、時として、確かな物を探してやることで知られている。

メキシコの海と空は青く澄んで、世界中の光を集めたように輝いている。
アンディとレッドは再会を果たした。
2人は刑務所で初めて会った時の会話を、外界で初めて会った時にも交わした・・・・

映画の最後に「IN MEMORY OF ALLEN GREENE(アレン・グリーンを偲んで)」と字幕表示されるが、この人物はフランク・ダラボンの旧友であり、本映画の製作途中に亡くなっている。(wikipediaより)


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『ショーシャンクの空に』予告

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『ショーシャンクの空に』出演者

アンドリュー・デュフレーン(ティム・ロビンス)/エリス・ボイド・レディング(モーガン・フリーマン)/ノートン所長(ボブ・ガントン)/ハドリー刑務主任(クランシー・ブラウン)/ブルックス(ジェームズ・ホイットモア)/ボグズ(マーク・ロルストン)/(
トミー(ギル・ベローズ)


関連レビュー:フランク・ダラポンの映画
『グリーン・マイル』
スティーブン・キング原作の刑務所映画
トム・ハンクス主演


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posted by ヒラヒ・S at 17:25| Comment(0) | アメリカ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月01日

傑作映画『ターミネーター』再現ロードショー/あらすじ・ネタバレ・感想・ラスト

『ターミネーター』(ストーリー・あらすじ編)



原題 The Terminator
製作国 アメリカ
製作年 1984
上映時間 108分
監督 ジェームズ・キャメロン
脚本 ジェームズ・キャメロン,ゲイル・アン・ハード

評価:★★★★★ 5.0点



この映画はアーノルド・シュワルツネッガーをスターにし、監督ジェームズ・キャメロンに大作映画を撮る資格を与えた一本だと思います。
このターミネーターの第一作目は、$6,400,000という低予算で、何と10倍以上の$78,371,200の興行収入を上げています。

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『ターミネーター』あらすじ



2029年のアメリカ、ロサンゼルスの夜。term-ope.jpg
地上は飛行兵器や無人戦車が巡回し、人間を標的に執拗に攻撃をしていた。
人類は自らの作り上げた防衛システム"スカイ・ネット"の暴走により、絶滅の危機にあった。
人類は地下に潜み、抵抗軍を組織し抵抗を続けていた・・・・・・・

そして舞台は1984年のロサンゼルスの夜。
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妖しい雷光が一面に迸り、その怪現象が納まった時、全裸の男がうずくまっていた。
男は近くにいたチンピラ3人を一瞬に殺害し、衣服を奪った。

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その後を追うようにして、もう一人の男が現れた。

その男は浮浪者から服を奪うと、パトカーに忍び寄りショットガンを盗み、さらに電話帳から”サラ・コナー”のページを破いた。

term-first.jpg翌日、最初に出現した男は銃砲店の主人を殺し武器を手にする。
そして、二人目の男同様サラ・コナーのページを電話帳で探し、その最初に記載されたサラ・コナーの家へと向かう。
そしてその一人目のサラを、躊躇なく殺害した。


term-sara-TV.jpgTVのニュースで流されたサラ・コナー殺害のニュースが、あるレストランのウェイトレスの顔を曇らせた。
彼女の名前もサラ・コナーで、2人の男が探し求めているのは、実は彼女だった。

その夜、サラはルームメイトが彼氏と家でデートするというので、一人夜の街に出かけて行った。しかしその後を第二の男が尾行していた。
最初の男はサラの家に押し入り、友人をサラと誤認して殺害した。
しかし、そこにサラからの電話が入り、男は殺害したのが目的のサラではない事を知り、同時に目指す標的がクラブいることを知る。最初の男は部屋からサラの写真を探しだすと、クラブに向かった。
最初の男はクラブに踏み込みサラを認識すると、軽機関銃から弾を撒き散らした。サラに銃が向けられ、絶対絶命だと思われた時、散弾銃の音が響き、第一の男を吹き飛ばした。
彼女を救ったのは、第二の男だった。

しかし射殺したはずの第一の男が、立ち上がり追ってきた。
第二の男はサラを連れ出すと、車に乗り込み走らせる。その車に第一の男が飛び乗ってきたのを振り落とし、サラと第二の男は逃走した。第一の男は、事件に駆け付けたパトカーを奪い取ると、再び二人の追跡を開始した。
逃げる車中で、第二の男が自分をカイル・リースだと名乗り、最初の男は”ターミネーター″と呼ばれている殺人サイボーグであり自分は未来からサラ・コナーを守りに来たと告げた。

なぜ私が狙われるのと聞くサラに、カイルはサラこそ人類の希望ジョン・コナーの母で、ターミネーターはジョンコナーを誕生させないよう、サラを殺しに来たのだと告げた。
そして自分はジョン・コナーから指名されて、彼女を守りに来たと語る。
サラがその話を消化できないうちに、ターミネーターは再び2人に襲いかかって来た。



そして、車を大破したカイル・リースは警察に逮捕され、サラ・コナーは保護された。
しかし、その現場からターミネーターは消えていた。
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警察では、カイルが尋問に対して未来の話をし、異常者扱いされていた。
そして、ターミネーターは戦闘で損傷した眼球を除去し、その表皮の下の機械の眼が現れた。
その眼をサングラスで隠し、警察署に向かった。

【ターミネーター警察襲撃シーン】
【意訳】警官:お休み。/ドクター・シルバーマン:お休み。/ターミネーター:サラ・コナーの友人だ。私は彼女と話をしたい。会わせて欲しい。/警官:ダメだ。今供述を取っている。/ターミネーター:彼女はどこだ?/警官:まだ時間がかかる。もし待ちたいんだったら、そこにベンチがあるぞ。/ターミネーター:また戻ってくる。

警察署がターミネーターの手によって破壊されたが、サラとカイルは署にあった車に乗り脱出した。
term-night.gif二人はガソリンが無くなるまで車を走らせ、一夜を廃屋で過ごした。
そしてカイルは、未来のジョン・コナーが母サラをどう語っていたかを話し、彼女は伝説的な人物だと語った。
サラは私はそんなに立派な人間ではないと苛立ちの表情を見せた。

一方二人を見失ったターミネーターは、サラの母を殺害し、その家でサラの電話を待った。
そして、かかってきたサラの電話で、再び二人の居場所を掴み急行する。

それとは知らず、ターミネーターに襲われる不安の中、サラはカイルに彼女がいたかと尋ねた。
term-kiss.jpgカイルは今まで女性を知らないと答え、サラは彼の背中の傷に触れながら「可哀そうに」と呟くと、涙を浮かべた。
カイルはジョン・コナーからサラの写真を見せられ、その時から彼女を愛していたと告白した。
そして、二人はモーテルの一室で愛を交わした。


しかし、そんな二人の前に、ついにターミネーターが現れた・・・・・・・・

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以降の文章に

『ターミネーター』ネタバレ

があります。


モーテルを襲うターミネーター。
必死に逃げる二人。
【ターミネーターとのカーチェイスの戦い】

ターミネーターは執拗にサラ達を狙い襲ってきたが、カーチェイスの末タンクローリーの大爆発によってターミネーターは燃え尽き、二人は勝利を収めたかに思えた。
しかし、ターミネーターは機械の骨格を剥き出しにしながらも、なおも二人を追ってきた。
そして、逃げる二人と、ターミネーターの戦いは、無人の夜の工場で繰り広げられる。
【ターミネーターとの工場での戦い】

カイルは自らを犠牲にして、ターミネーターの下半身を爆破した。
しかし上半身だけとなりながら、爆破で負傷し歩けないサラに向かってにじり寄って来る。
サラに伸びたターミネーターの手が首にかけられた時、彼女はプレス機でターミネーターを圧し潰した。
「you're terminated, fucker. (お前は終わりだ、クソッタレ)」という言葉と共に・・・・

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『ターミネーター』ラストシーン

そして数ヶ月後、サラのお腹の中にはカイルとの子供が宿っていた。
サラは、少しでも危険を避けるため、メキシコに逃げた。
その道の先には嵐の予兆があった・・・・・・・

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『ターミネーター』予告

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『ターミネーター』出演者

ターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー)/カイル・リース(マイケル・ビーン)/サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)/トラクスラー(ポール・ウィンフィールド)/ブコビッチ(ランス・ヘンリクセン)

関連レビュー:シュワルツェネッガー出演の映画レビュー:『プレデター』/『エンド・オブ・デイズ』


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